2022.6.10.

トコトン型にハマっていい、、、

「杓子定規」とか「無難で面白くない」ことを表現した言葉が、「型にハマる」です。確かに内容もやり方もありきたりで、どこでにもあるようなものを見せられると、「またか……」とガッカリさせられるものです。このように独創性や斬新さがない状態を指摘するときに「型にハマっている」と表現されます。

型にハマるとは、基本的なフォーマットどおりにすること。これは誰もが会得していなければならないことなので、必然的に通過する道でもあります。

それ自体は、決して悪いことではありません。そもそも型にハマらなければ、うまくなることもレベルアップすることもできないのですから……。

型にハマっているとすれば、ひととおりできているということ。それなのに「つまらない」などと言われてしまったら、やっているほうは困惑してしまいます。最初から独創的なこと、斬新なことなどできないのは、当たり前です。

型にハマるとは、老若男女の誰が見ても分かること。そこには安心感がありますが、一部の人には「刺激がまったくない」のも事実です。

とは言え、必要なことはすでに身についているので、型から外れたりはみ出したり、あるいはほかの何かを追加したりすることで、バリエーションを豊かにできます。

独創性や斬新さに連なる追加やアレンジは、型にハマっていないとできないことです。最初から見る者の意表を突くようなことをするのは、不可能。それができるようになるには、まずは型にハマらなければなりません。

トコトン型にハマってバリエーションを増やしていくと、自由自在に独創性や斬新さを生み出せるようになります。

冒頭の「型にハマっていてつまらない」と言われた人は、まだ中途半端です。ハマり方が足りないから、独創性や斬新さのカケラが見られず、厳しく指摘されてしまったと言えます。

一方の「型にハマっていてつまらない」と指摘したほうも、実は分かっていません。やっているほうが型にハマっているからつまらないのではなく、トコトンまでとやっていないから、面白くないだけなのに、残念ながらそのことに気づかずにいます。

アドバイスするなら「もっとトコトン型にハマって」と言うべきです。

多くの人は、「型にハマる」ことを誤解しています。型にハマるからこそ、自由になれます。このことは、声を大にして言わなければなりません。

(朝の独り言☆)
学びについて、「先生はどのような学びが大切と思いますか。」という質問をよくされます。
20代、30代なら自分自身の仕事に関する学びを徹底的にすることです。仕事に関することを少し広げで考えてみると、人間力を高める学びやコミュニケーションなど 多くあります。
40代、50代は、体験をすることへの学びです。やはり人は、体験をして本物の学びになります。ある意味、自己投資への金額が、人生の収入にも大きく比例していると思います。
才能や感覚的な生き方は 長く続きませんし、限界があります。
学びなくして豊かで幸せな人生はないと思います。