「これは大変だな」「面倒なことになったぞ」「どうしたもんだろう」……
解決するのに手間がかかる、やっかいな出来事が目の前で起きたとき、多くの人はこう思います。続けて、こんなふうにも感じます。
「運がない」「ツイていない」「アンラッキーだ」……
自覚してはいませんが、これは「思い上がり」です。やっかいは勝手に起きるものではありません。起こるべくして起こったもの――。それが、やっかいなのです。
多くの人は、やっかいを突然降りかかった災難や予期せぬトラブルのように思っていますが、そうではありません。引き起こしたのは、ほかならぬ自分自身です。
自分が事前にきちんと対処していなかったからこそ、解決するのに手間がかかる出来事として表れただけのことです。やっかいの犯人は、実は自分自身です。
たとえば、クライアントが商品の価格を上げることに対して、「聞いていない。取引先を変える」と怒り出してしまったとき。確かにあなたは、先方に出向いて事情を説明しました。
このとき「まいったな。これは面倒なことになる」と思ったとしたら、相手に納得してもらえるように誠意ある対応をしていなかった証拠です。クライアントが怒るというやっかいを引き起こしたのは、まさに自分です。
理解してもらうまで、何度も何度も事情を説明して交渉する。それをしていれば、やっかいは防げます。
トラブルの芽を事前にきちんと摘んでおかなかったから、やっかいな出来事が起こりました。まさに原因と結果の法則どおりです。
ある意味では、やっかいとは、補習であり追試です。自分自身がきちんと対処していなかったから、「もう1度やり直す」機会を与えられたということです。
解決しなければ次に進めませんから、真摯に向き合って取り組んでいくしかありません。どんなに時間がかかっても、きちんと対処して解決していけば、すべては「自分が引き起こしていた」ことを痛感します。それは、あなたがやっかいの正体に気づいたときでもあります。
あなたは今日、きちんとものごとに対処しましたか。やっかいだと感ぜずに済みましたか?
(朝の独り言☆)
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