2022.6.20.

プラスで終わる人になる、、、

 人間関係がうまくいっている人は、常に「プラス」で終わるようにしています。と言っても、自分自身ではなく、かかわった人がプラスになるようにしています。

 会った人や、いつも周りにいる人たちが「プラスで終わる」ようにする――。

ここで言うプラスとは、「トクをした」「メリットがあった」という即物的なことに限りません。「やる気/元気/勇気をもらった」「悩み/迷いがなくなった」といった精神的なことも含まれます。どちらかと言うと、後者のほうが多いかもしれません。

 相手にとってプラスになることをするのが、人間関係がうまくいくコツ――。それが分かっているから、相手にとって行動のきっかけとなることをしていきます。

 具体的に言うと、「こういうやり方もある」「こういう考え方もできる」という発想や改善のヒントや、「大丈夫だよ」「今のままでいいよ」といった背中を押したり激励したりすること。

 総じて言うと、相手の状況に応じてノウハウや体験を伝えていきます。多くの人がやっているとしても、残念ながら相手のプラスとなっていることは少ないようです。

 それは、語るほうが自分の武勇伝や自慢話をしているから。語っていると、自分のほうが気持ちよくなって、止まらなくなります。これではせっかくアドバイスしてもらったり相談に乗ってもらったりすることを楽しみにしていた人にとって、明らかにマイナス。「話をしなければよかった」とガッカリされてしまいます。

ときにはただ相手の話を黙って聞くこともあります(ただ聞くだけでなく、相槌を打ったり共感したりします)。相手の気持ちがスッキリすれば、プラスで終わります。

自分にとってプラスで終わると、往々にして相手にとってはマイナスになりがちです。本当に慎むべきことですが、多くの人はなかなかやめられずにいます。

 相手にとってプラスで終わると、自分自身にとってマイナスになるのかと言えば、それも違います。こちらがしたアドバイスやヒントが役に立てば、相手は結果を出したり成長したりします。

それは、大変喜ばしいことです。

その相手が誰か役に立ちそうな人を紹介してくれたり、こちらが求めているものを提供してくれたりすると、プラスが返ってきます。「情けは人のためならず」で、今度はこちらがプラスで終わるようになります。

相手にとってプラスで終わる――。常にそうありたいものです。

(朝の独り言☆)
私のクリニックでは、毎朝業務報告が行われます。
もちろん、一般的業務報告の他に、改善すべき報告もあります。改善に対する報告に関しては、色々な考えを私も提案しますが、主体となって行うことはしません。
何故なら スタッフ自身が自ら考えることが、一番成長するという考えからです。
もう一つの理由は、
仕事で身につけた力を自らの人生に活かして欲しいという気持ちからです。
人から簡単に教えられても直ぐに忘れてしまいますが、自ら考えたことはしっかり残るからです。