2019.10.28.

ムリなくムダなくムラなく行う、、、

「ものごとをきちんとやりなさい」
親や学校の先生に、そう言われた人はたくさんいるに違いありません。実際に自分の子どもにもそう言っている人もいそうです。

もっとも、その「きちんとやる」がどういうことなのかを理解している人はそれほど多くありません。

なぜそう言えるのかと言うと、ものごとを適当にやったり、いいかげんにやったりしている人が多いから。

この人たちが適当にやったり、いいかげんにやったりしているのは、性格によるところが大きいのでしょうか。

いいえ、そうではありません。もし理解していたら、その人たちもきちんとものごとを行うようになるはずです。

あまりにも当たり前すぎるから、ものごとを「きちんと行う」とはどういうことなのかを考えた人が少ないのが実態です。

逆に言えば、理解できれば、ものごとをきちんと行えるようになるということです。

きちんと行うは、3つの要素で成り立っています。1つ1つ説明していきます。

1つ目が、ムリなく行う。時間がないから慌ててやったり、人手不足だからと少人数でやったりしたら、そのしわ寄せは必ずどこかに出ます。

余裕のない状態でやるのは、ムリをしている証拠。過不足なくするのが、きちんと行うことです。

2つ目が、ムダなく行う。必要以上に時間をかけたり、予算があるからと必要のないことをやったりしたら、過剰になります。

それは、ムダをたくさん抱えているということ。シンプルにかつ淡々とするのが、きちんと行うことです。

3つ目が、ムラなく行う。調子がいいときは細部にまでこだわるものの、調子が悪いときは適当に済ませてしまうのは、ギャップがありすぎます。

クオリティーは、常に一定でなければなりません。いつでもレベルを保つのが、きちんと行うことです。

ムリなくムダなくムラなく行う――。

それが、まさにきちんとやること。こう言われれば、誰もが納得できます。どんなものごともきちんと行えるようになります。

最後に聞きます。あなたは今日、きちんとものごとをやりましたか。