2020.8.28.

リスクのとり方を間違えない、、、

何をするにしても、うまくいかない、あるいはダメージを負ってしまう「リスク」があります。リスクがゼロなんてものは、この世には1つもありません。それは、100%うまくいくものが1つもないのと同じ。
この世には、100%も0%も皆無です。すべてのものごとの確率は、99・9%と0・1%の間のどこかにあります。
 リスクをとるとは、失敗する確率をゼロにすることではありません。そんなことをするのは不可能なのに、「できる」と思っている人はことのほか多いです。
「この事業を始めるリスクはありません」「ソンをするリスクはゼロです」……
 こんなふうに言ったり、何かを勧めたりする人は、リスクという言葉の使い方を間違っています。または真実を言えないなんらかの事情があって、それを隠しているに違いありません。
 リスクをゼロにすることは、不可能。それでも少なくすることは可能です。
リスクをとるとは、うまくいかなくなる可能性を少しでも減らしていくこと。またたとえうまくいかなかったとしてもダメージを最小限に抑えることです。
 ある意味では、リスクをとるのは守りです。必要なことではありますが、そうかと言って、それだけをしていても結果が出るものでもありません。
 やはり攻めは必要。リスクをとりながら、攻めの要素を多くすることで結果が出るようになります。
 攻めとは、具体的に言うと、うまくいくための工夫。結果を出すためにやらなければならないことは多くの人がしているので、ほかと同じことや、同じ量をやっているだけでは、うまくはいきません。
量的にはほかに人と同じかそれ以上やって、なおかつ誰もやらないような工夫をするから、結果が出るようになります。その工夫が、攻めの要素です。
 よく大胆なチャレンジを「リスクをとる」ことだと思っている人がいますが、それはただのカン違い。
リスクはあくまでも守りですから、こういう攻めの要素でその言葉を使うとすれば、オウンゴールになることは必至です。無謀と言わざるを得ません。
 どんなことにもリスクはあるので、積極的にとっていくべきです。ただし、正しくとっている人は、そう多くはありません。