こまめに換気をするのは、誰もがやっていることです。
朝起きたら、窓を開けて、新鮮な空気を入れるだけで、気分がよくなってきます。同時に、太陽の光を浴びたら、「今日も1日頑張るぞ」と、エネルギーが湧いてきます。
家や部屋の空気は頻繁に入れ替えようとするのに、人間関係の空気はあまり入れ替えようとはしません。多くの人は、そのことに無頓着です。
家や部屋に空気があるように、人間関係にもそれはあります。人間関係の空気は、相手との関係性です。これは、ちょっとしたことで変えることができます。
そのことを知らない、またその方法を知らない人は、たくさんいます。とても残念なことです。
ちょっとした言い争いをして、それまで良好だった相手との関係が気まずくなった。あるいは会議で有力者の逆鱗に触れる発言をして、場が凍りついた……。
自分自身が当事者でなくても、そういう経験は、多くの人がしています。なんとも言えない気まずい雰囲気は、耐えがたいものです。
このとき換気をするように、その場の雰囲気を一瞬にして変えることができれば、多くの人がホッとします。
窓から清涼な風がサーッと入ってくると気分がよくなるように、その場の雰囲気が変わっていくはずです。
その方法とは、あなた自身が一瞬の風になることです。あなた自身が清涼な風となって、その場の雰囲気を一瞬で変えてしまいます。
「ここらでお茶にしましょう。クライアントからおいしいお菓子を頂いたので、みんなで食べましょう」
そう声をかけるのでもいいし、自分自身が最近した失敗を笑い話として話すのもいいかもしれません。あるいは誰もが「やってみたい!」と思ってしまうビジネスプランを発表するもアリです。
「ここらでカラダをほぐしましょう」と、立ちあがってストレッチやラジオ体操をするように促すのもいいです。
重く暗いどんよりした空気のままでは、何をするにしても、いい結果が生まれることはありません。
そういうときは換気をするように、素早くその場の雰囲気を変えていきます。
自分自身が一瞬の風になって空気を変えていけば、その場にいる人の関係性もその後の展開もうまくいくようになるものです。
(朝の独り言☆)
文庫本の新しい企画を頂きました。とても嬉しいことです。また、他の新刊の企画もあり、とても充実しています。