仕事ができる人と、仕事ができない人――。両者に共通するところはめったにありませんが、唯一と言っていいほど重なっていることがあります。
それを聞くと、多くの人は、ビックリします。何かと言うと、「ブレーキを踏む」こと。あなたは、何を意味しているか理解できるでしょうか。
仕事ができる人も、またできない人も、ブレーキを踏みます。そこだけは真似しているかのようにソックリです。
もっとも、ブレーキを踏むタイミングはかなり異なります。幸か不幸か、同じところで同じようにブレーキを踏むわけではありません。
仕事ができない人は、行動そのものにブレーキを踏みます。やりたいことがあっても、失敗を怖れてやろうとしないし、 やるべきことがあっても、丸投げするか、積極的にかかわろうとしません。
経験値も蓄積されないので、ずっと仕事ができない人のままです。ブレーキが、成長の阻害要因となっています。
一方、仕事ができる人も行動にブレーキを踏みます。そこまでは同じ。
ただし、こちらはオーバーワークにならないように、ブレーキを踏んでいます。
これ以上行動すると、疲労が蓄積してしまうと感じたら、そうないように、積極的にブレーキを踏みます。ブレーキを自衛の手段として活用しています。
仕事をスピーディーかつテキパキと処理していると、とても捗ります。目に見えた成果が出るようになります。ノッている状態にあるから、「もっとやろう」「まだやれる」と、オーバーワークになりがちです。
ここが、大きな落とし穴。もしストップしなかったら、翌日以降に大きなダメージを残します。
仕事ができる人は、そのことを理解しているから、ためらうことなく、「今日はもう終わり」と、上手にブレーキを踏みます。その後はしっかり英気を養って、明日以降に備えます。
まとめて言うと、こうなります。仕事ができない人は、行動の入口でブレーキを踏みます。
仕事ができる人は、行動の出口でブレーキを踏みます。あなたは、どちらに該当しますか。