貸しと借り――。世の中は、この2つで成り立っています(ここで言う「貸し借り」はお金のことではありません)。
成功者と言われる人は、この「貸し借り」を利用するのが上手です。こう言うと、「たくさん貸しをつくっているから、成功するのだな」ととらえる人がいそうですが、まったく違います。どちらをうまく利用しているのかと言えば、「借り」です。
借りと言っても、「仕事をちょっと手伝ってもらった」といったささいなこと。その多くはまだ成功する前にしてもらったことなので、手伝った本人さえ忘れてしまうことがほとんどです。
それなのに成功者は、この借りをいつまでも忘れることがありません。「いつかこの借りを返そう」と胸に秘めています。ある意味では、「借りを返す」ことを自分自身が頑張る原動力としています。
実際に返すのはずっとあとで、功成り名を遂げてからです。少し余裕ができたときに「あのときは助かりました」と、手伝ってもらった人にお礼を述べます。
相手も昔のことをすっかり忘れていために、お礼を言いに来たことにビックリします。おそらく「そんなこと気にしなくていいから」と、謝礼を受け取ることを拒否します。借りを返しに来たほうも、ムリに渡そうとはしません。その日はこれで終わり。
これでは「借りを返す」と言うには不十分。たんに旧交を温めただけです。
本当に借りを返すのは、まだ先。それは、相手が困った状況に陥ったとき。本人から「助けてください」と言われるよりも前に颯爽と現れて、持っている力を総動員して、困っている状況から救い出そうとします。
取るに足らないほどの借りでも、きちんと返す――。それをするのが、成功者です。借りの返しどきとは、相手が本当に困っているとき。そのタイミングもバッチリ知っています。
借りていた以上に返すのも、成功者たるゆえん。だからと言って、貸しにすることもありません。助けてもらったほうはその後、ずっと感謝するのは間違いありません。
逆説的ですが、借りをつくるのは、あとから自分のファンを増やすこと。少なくとも敵を増やさずに済みます。こうして上手に借りをつくって、ファンを増やしていくから、いつまでも成功者であり続けます。
(朝の独り言☆)
毎日オリンピックが開催されていますが、メダルを取るということは本当に大変なことだと思います。もちろん実力はありますが、室外の競技は自然の影響も受けるので、運もあるように思います。高梨沙羅選手について 色々な書き込みもあるようですが、選手を傷つけるようなことはしないでほしいと思います。
僕としては、地元の高木美帆選手に金メダルを取って欲しかったですが、銀メダルでした。素晴らしいと思います。残り四種目もしっかり応援したく思います。