どんな予測も、的中率100%ということはありません。予測というものは、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」です。
おそらくAIがいくら進化したとしても、的中率が100%になることはありません。限りなく100%に近い99・999……%になったとしても。
完全に当たることがないのが、予測です。100%ではないことを前提に行動していくしかありません。
それでは予測なんか見ないほうがいいのかと言うと、それは違います。言いたいのは、参考にする程度で十分だということ。
「こうなるのではないか?」という予測は、アタマの片隅に入れておくーー。それが、予測との正しい付き合い方です。
そもそもなぜ予測が当たらないのかと言うと、「一寸先は闇」だからです。世の中には、「人智を超えた力」が働いています。
それは、人間やAIの予測をはるかに超えたもの。その力に翻弄されることもあれば、活かされることもあります。
その人智を超えた力は、とても気まぐれです。当てようとするのは、ハッキリ言ってムダです。
そんなことをするくらいなら、もっとほかのことをすべきです。具体的に言うと、どんなことがあっても大丈夫なように、「適応力」をつけておくこと。
気まぐれな、人智を超えた力は、どんなことをするのかまったく分かりません。「こうなるのではないか?」という予測をアタマの片隅に置きながら、起こったことに対して適切に対応していくーー。
その適応力の精度を上げたほうが、予測力を高めるよりよほど実用的です。
仮に予測が当たらなくても、適応力を高めていれば、なんとかなるものです。逆に、予測が完全に当たったとしても、適応力がゼロなら、その後ついていけなくなる可能性が大です。
予測は、したければしてもいいです。しなくても、もちろんOK。
それよりも大事なのは、適応力。これは、予測をする・しないにかかわらずに言えることです。