人生というものは、「連続ドラマ」のようなもの。そう言ったとしても、おかしくはありません。
自分でつくって演じて見せていくドラマ。その主人公は、もちろん、自分自身ーー。
基本的に1日1話。登場人物は、1人ではありません。出てくる人物は無限とも言えるほど。
パートナーをはじめとして、親や子ども、兄弟姉妹、友人知人、ご近所の人、上司や同僚、部下、はたまた取引先の人、なじみの店のオーナーや店員……。
こうした人たちが、入れ替わり立ち替わり現れて、ドラマを賑やかにしてくれます。
ときには、通りすがりの人がキーパーソンになったりします。まったく接点がない人が途中からキャスティングされることもあるかもしれません。
こうした人たちとドラマを織り成していきますが、どんな展開になるのかは予測不能。つくっている、あるいは演じている本人でさえ分からないことです。それは、筋書きのないドラマ。
「こんなふうにしていきたい」……
そういうプランがあったとしても、そのとおりになることもあれば、ならないこともあります。どちらになるのかは、1日が終わったときに分かること。
ともかく1日が始まって、その日がどういう展開になるのかは、極端を言えば、出たとこ勝負。
何かあったら、そのときどきで最善の結果が出るような行動をしていきます。
もっとも、自分自身が「こうやるといい」と決めて、そのとおりに実践しようとしても、なかなかうまくいかないものです。
自分自身がしくじることもあるし、誰かが想定外のことをして、違う展開に発展することもあり得ます。
その軌道修正をして、なんとか事なきを得たとしても、ホッとする時間はほんのわずか。ゆっくりくつろぐヒマもありません。
今日のドラマがようやく終わるとしても、日付が変わった瞬間にリセットされてしまいます。
今日と同じように、また新しいドラマの始まり。
そのドラマがどんなふうに展開していくのかは、誰にも分かりません。一体、どんなことが起きるのでしょうか。
このドラマは、ずっと続いていきます。
あなたがいる限り、「人生」という名のドラマはずっとずっと続きます。