人生とは、一期一会。そのひと言で表現することができます。
一期一会とは、茶道の心得です。どの茶会も一生に１度のつもりで臨むべきだという千利休の教えと言われています。
茶会は何度も行われますが、その場に居合わせるメンバーはおそらく２度と揃うことはありません。集まったメンバーによる茶会は、あとにも先にもその１度限り。
何度出ることになっても、目の前で行われている茶会は、２度と再現できないものです。その意味では、まさに一生に１度。
これは、茶会だけでなく、すべてのことに当てはまります。人生で起こることは、すべて一期一会。
一期一会の精神を知ると。すべてのことを疎かにしなくなります。誰もが、人生を充実させようと思うはずです。
一期一会を別の言葉に言い換えると、今この瞬間を生きること。一期一会を腹に落とせるようになると、「人生には今この瞬間しかない」と実感するようになるし、そういう行動をしていきます。
今この瞬間は、人生にたった１度だけ。それは、２度と返ることがありません。
取り戻すのは、不可能。そのことは分かっているはずなのに、たくさんありすぎるから、「まだ残り時間はたくさんあるから、ちょっとくらいムダにしてもいい」と、貴重な今この瞬間を無為に過ごしがちです。
「あとでやれば、なんとかなる」と、タカをくくっています。
現実には、今この瞬間はたくさんあります。生まれてから死ぬまでの間に無限に近いくらいに存在していますが、残念なことに減る一方。そう、それは増えることは決してありません。
人生とは、無数にある今この瞬間を減らしていくこと。その真実に気づけば、どの瞬間も疎かにできなくなります。疎かにするのが怖くなってきます。
すべての人ができるのは、今この瞬間を大切にして真剣に生きることだけ。それが、一期一会。どんなことにもその精神で臨みたいものです。
あなたは今日、一期一会の精神を持ち続けましたか。今この瞬間を真剣に生きてきましたか？
