何かをやる前と、やったあと――。同一人物ではあっても、まったく同じということはありません。やったあとの自分は、やる前よりも知識・スキル・経験のすべてにおいてほんのちょっとでも変化しています。
こそばゆく感じるかもしれませんが、ほんの少しではあっても、行動を通じて人は成長しています。
行動したあなたは、それ以前の自分とは違っています。大げさに言えば、まったくの「別人」です。
自分自身ではなかなか差異に気づけないかもしれませんが、たとえ5分程度しかやらなかったとしても、人は成長します。行動した分だけ、ほんの少しでも変化しています。
それは決して肉眼では識別できないほどの違いで、0・01ミリとか0・001ミリくらいかもしれません。
誤解をする人がいるようですが、何かをやってみて、「うまくいったから、成長する」「うまくいかないと、何も変わらない」ということではないです。
成長そのものには、成功も失敗もまったく関係ありません。どちらであっても、成長することは可能です。
成長に寄与するのは、行動それ自体。たとえ5分しかやらなかったとしても、ほんの少しばかりの成長は果たせます。
行動=成長。何かをやったあとの自分は、それ以前とは異なります。ほんの少しだけ成長した自分になっています。
成長しやすい行動、反対に成長しにくい行動もありません。何をするかは、その人の自由。その人が「したい」と思う行動をしていけば、どんなにペースが遅くとも成長していきます。
あなた自身、昔の自分とはまったく異なっています。自分でも「別人のようだ」という手応えを持っているかもしれません。それは、「成長したから」です。
その意味では、やる前に「失敗するかも」と考えて行動をためらうのは、一番もったいないことです。ほんのちょっとでも行動すれば、人は成長するのですから……。
行動して成長すれば、ためらって何もしないでいるよりはるかにうまくいく確率が高まります。もしあなたが行動をためらう人だとすれば、この真実に「早く気づいてほしい」と願ってやみません。