価値観は、自分の内にあるものです。誰か、または何かの影響を受けることがあっても、最終的にそれをつくり上げるのは自分自身です。
最初は親や周りの大人から教わったこと、常識などがベースとなって、自分の価値観がつくられます。やがてそこに自分がそれまで得た知識・スキル・経験が加わって、自分なりの価値観が形成されていきます。
価値観が似たようなものになりがちなのは、多くの人にとって教育や常識といった土台が共通しているからです。と言っても、それは半分だけです。もう半分は自分が得てきた知識・スキル・経験からつくられます。
その意味では、価値観とは2つの土台から成り立っていると言えます。
住む世界や考え方が似ていれば、同じような価値観になりやすいのは確かです。また価値観が同じ人たちと付き合っているほうがラクです。
残念ながら、それでは自分自身の価値観が固定化していきます。価値観が画一化して、変化や突発的なアクシデントにも適応できなくなってしまいます。
自分の持っている価値観はむやみに変えることはありませんから、大事にすべきです。その一方で、価値観は多様化させるべきです。
価値観を多様化させることは、異なる考えや新しいことに唯々諾々と従うことではありません。それらのいいところを取り込んでいくことから起こります。
価値観を多様化させるために最も有効なのが、自分とは異なる土台や考えを持つ人たちと交流することです。生まれ育った世界が異なり、まったく違う価値観を持つ人とはまったく分かり合えないかと言うと、それもまた違います。
土台が違っても、共通する部分は少なからずあります。それらを探してすり合わせていけば、お互いに相手を理解するきっかけをつかむことはできます。異なる価値観を持つ人とも歩み寄れるようになります。
このとき相手の中に「こういう考え方もあるのか」という一種の「目からウロコ」を取り込んでいくと、自分の価値観が広がっていきます。
自分の中にあるものと、よそから取り込んだものが化学反応を起こすようになります。
こうしたことを繰り返していくと、自分自身の価値観が多様化していきます。変化や新しいことにも適応できるようになっていきます。
(朝の独り言☆)
三日間の合宿を終え、今日からは診療です!夜は、東京から来客が!週末には、栗城さんとのジョイント講演です。私も栗城さんの講演が、楽しみです。