世の中には、「あの人はできるね」言われる人がたくさんいます。ジャンルは違っていても、その人たちには共通する「何か」があります。
その1つが、知識・スキル・経験が豊富なこと。3つすべてを兼ね備えていなければ、「できる」までにはなりません。これは、どんなジャンルにも共通します。
もう1つ挙げるとすれば、「先を見越して行動する」こと。いわゆる先回りです。断っておきますが、先読みとは異なります。先回りと先読みは、似て非なるものです。
多くの人は、取り組んでいることの先読みをしようとします。先読みをすること自体が「できる人」の条件だと誤解しています。
先読みはしている時点で、「できない人」の烙印を押されてしまうものです。なぜなら先読みをする人は、次の展開を読むだけだから。
なおかつその読みの結果が出てから行動します。結果が出てから行動するのですから、先を読んだ意味がありません。
同時に、結果が出てから行動するのですから、ワンテンポもツーテンポも遅れています。それゆえにいくら先読みをしたとしても、なんら華々しい業績を上げられずにいます。「できない人」と呼ぶゆえんです。
先回りする人は、違います。「こうなるだろう」という次の展開を読んで、結果が出る前から行動を開始します。結果が出たときには、すでにそれに沿った行動をしているので、華々しい業績を上げることになります。
先を読んで、実際に行動する――。それが、先回りです。先を読んだとしても、その予測が100%当たるわけでもありません。当然ながら、外すことも多いです。
それでも、なぜ読みが当たるのか、どうして読んだ展開どおりにならないのかをきちんと検証していくと、精度が高くなります。また先回りをしているうちに、読みのカンドコロもつかめるようになります。
試行錯誤の末に、読みの精度が高くなり、前もって行動するから、華々しい業績を上げるようになる――。これが、先回り。
ここまで見れば明らかなように、先回りは先天的な能力によるものではありません。明確に言えることですが、後天的な取り組みが大きく影響しています。
ということは、誰でも先回りができるということ。先回りできない人は、たんになんの行動もしていないだけにすぎません。
(朝の独り言☆)
リスクに関する記事を見た時に重要なのは、何かが起こるのは実際どのくらいなのかという絶対的リスクを知ることです。
単に「リスク〇%高い」という相対的な変化は、何に比べて高いのかが分からず、大して役に立たないと思います。ニュースなど 数字の統計に騙されないようにすることです。