2020.7.20.

出し惜しみは、成長の芽を摘む、、、

 知識・スキル・経験――。この3つが向上するにつれて、仕事のスピードは、格段に速くなっていきます。
スピードが速くなっていくと、全体的な処理能力が上がって、こなす仕事も増えていきます。仕事をより多く手がけていけば、知識・スキル・経験も大幅に向上し、さらにスピードがアップします。
どれほど速くなるかは、まさに人それぞれ。速くすることが目的化してしまっては意味がないですが、両者にはキレイな相関関係があります。
なかには、知識・スキル・経験が向上しているにもかかわらず、仕事のスピードが遅くなる人もいます。こういう人は少数派かと思いきや、意外にもたくさんいます。あなたの周りにも、何人かいるかもしれません。
 スピードアップすると、効率がよくなります。これはいいことなのに、同時に別の問題も抱えてしまいます。それは、時間が余ってしまうこと。
それまで1時間かかったことが30分でできるようになれば、残りの時間が余ってしまいます。これは大きな進化であるにもかかわらず、そのようにとらえようとはしません。
「30分でやっても給料が変わらないんだから、何も急いでやることはないよ」……
 そんなふうに考えて、スピーディーかつテキパキとやるのをためらう人が出てきます。
確かに同じ仕事を1時間かけても、30分でやっても、給料は同じ。翌日から給料が大幅アップするわけではないので、そうなる気持ちも分からないではありません。
せっかく知識・スキルをアップさせたのに、それらを出し惜しみするという、もったいないことをしています。
 その出し惜しみは、自分自身の成長の芽を摘み取ってしまうだけです。将来もっともっと「できる人」になって、給料をたくさん稼げるようになる可能性を自ら閉ざしてしまうことにほかなりません。
知識・スキル・経験が向上して仕事のスピードが大幅にアップして時間が余ってしまったら、レベルの高い仕事にドンドン取り組むようにすべきです。
それをせずに出し惜しみしていれば、知識・スキル・経験を向上させることも仕事のスピードアップも夢のまた夢。できる人になれる可能性を自ら潰しているだけです。