目的地にたどり着くためには、そこに通じるルートを通らなければなりません。大回りしたり寄り道したりしても、目的地に通じているルートを通っていけば、どんなに時間がかかっても、必ずたどり着きます。
東京から大阪に行くとしたら、ルートはいくつもあります。そのどれで行くのかは、行く人の自由です。
新幹線で行く。飛行機に乗る。自分で車を運転していく。夜行バスに乗る。あるいはヒッチハイクしていく……。
所要時間はまちまちですが、大阪に通じるルートを通るのであれば、必ず到着します。そのときどきにおいて、どれにするか選べばいいだけです。
たいていの場合、ルートというものは複数存在します。「これしかない」ということは、めったにありません。
「このルートで行く!」
決めたとおりに進んでいったとしても、途中で何が起こるかはまったく分かりません。
トラブルやハプニングがあって、通行止めになることもあり得ます。そのとき通れるようになるまで待つか、それとも別のルートを行こうとするのかは、本人の自由です。
時間の余裕があるのなら、「のんびり行こうよ」と、通れるようになるまで待つのもアリです。これは、トラブルやハプニングを積極的に楽しむ姿勢です。そういう経験をするのも、悪くはないものです。
もし急いでいて1分でも早く目的地に着かなければならないとしたら、迂回して別ルートを行かなければなりません。もっとも、通行止めになってから別ルートを探すようでは、遅きに失します。
「このルートで行く!」と決めるまでには、複数のプランを検討したはずです。最終的に1つに決めたとしても、「もしも」に備えて、別ルートを用意してシミュレーションをしているべきです。
そこまでやっていれば、トラブルやハプニングが起こったときに、すぐにかつスムーズに別ルートを通って目的地にたどり着くことができます。
目的地に行くルートは、1つだけではありません。実際に採用するかどうかはともかく、別ルートは常にアタマの中に入れておきたいものです。