意思決定の大原則は、即断即決。特に現代のような変化のスピードが速い時代には、これ以外にはあり得ません。
「即断即決すべきだ」と言うと、いまだに「その判断が正しいかどうか分からない」「じっくり検討してからでないと、リスクヘッジできない」と反論する人がいます。
間違いなく言えるのは、このタイプは「正しい判断ができない人」か「検討しているうちに結局何もしないで、むしろリスクを負ってしまっている人」です。
即断即決したことが、必ずしもうまくいくとは限りません。リスクヘッジになるかどうかも分からないことです。
それは事実。そのことに対しては、こちらも反論しないし、「そのとおりです」と認めることにします。
それでも「なぜ即断即決すべきなのか」と言うと、どんな判断がベストなのか分からないからです。YESであれNOであれ、あるいはAであれBであれ、どの意思決定がベストなのかは、やる前にはまったく分かりません。
「データを分析すれば分かる」と主張する人もいますが、それはあくまでも過去のこと、またはすでに終わったこと。これからやろうとすることに当てはまるかどうかは未知数です。
データを分析しても「100%」という確証を得られるものではないですから、どんなことを決めたとしても、「うまくいくこともあるし、うまくいかないこともある」としか言えないものです。
ただし、意思決定して実際に行動すれば、「YESがベストだったのか、NOがベストだったのか」「Aがベストだったのか、Bがベストだったのか」はハッキリ分かります。データを分析しているよりも、はるかに速く分かってしまうかもしれません。
YESという意思決定をして、行動してうまくいけばそのまま続行します。もしうまくいかなければ、軌道修正をするか、やめるという意思決定をします。
同様に、Aという意思決定をして、行動してうまくいけばそのまま続行します。もしうまくいかなければ、軌道修正するかBに変更する、もしくはやめるという意思決定をします。
うまくいかなかったときに軌道修正するとかやめるという意思決定を素早くすれば、リスクを最小限にすることができます。これもリスクヘッジです。
即断即決しない意思決定には、なんの意味もありません。即断即決を徹底しないとしたら、もはや「何も決めない、何もしない」と同じです。
(朝の独り言☆)
基本的に、診療の合間など読書をしています。一般的に市販されている本はもちろん、献本も含め読みますが、普段知ることない個人サイトで販売している本なども読んだりします。最近、購入した本は「占いの極意・投資の極意」という本です。個人販売の本は高額になりますが、書いている方の独自の視点から 万人受けの本というよりも読みたい人が読めばよいという内容です。だからこそ、他と違う捉え方にも触れられる魅力があります。本棚が君の思考の範囲のレベルだと言われたことがありますが、常に好奇心をもち、色々な分野の本を読むことをお勧めします。「学ばず人は、愚かであれ」私が教わっていた先生のテキストの裏に書いてあったのを思い出しました。