2021.4.1.

周りの人に先にメリットを与える、、、

新しいことやこれまでとはひと味違うことをやろうとしたとき、その当事者は2つに分けることができます。それは、全面的に応援してもらえる人と、ハシゴを外されてしまう人……。

どちらになるかでその始めたことがうまくいくか、それとも頓挫してしまうか決まってしまう……。そう言ったとしても、決して大げさではありません。

そのやろうとしていることが周りから「いいね」「面白そう」と称賛されたり期待をかけられたりしたのは同じ。どちらも初めは周りの人もフォローしてくれます。

ハシゴを外されてしまう人は、別に何かよくないことをしたのではありません。本人は一生懸命やっているし、始めたときの志や情熱も失わずにいます。

全面的に応援してもらえる人も、地道にコツコツ取り組んでいます。こちらも寝食を忘れるほど、熱心に取り組んでいます。

取り組み方や態度については、違いは「まったくない」と言っていいほど。違いが出るのは、ある程度の成果が出てきたとき。当事者がその成果についてどう対応するかによって、周りの反応がガラリと変わってきてしまいます。

ハシゴを外されてしまう人は、本人が大きなメリットを得るものの、周りには何も還元せずにいます。一方、全面的に応援してもらえる人は、周りには何かしらの還元をして、本人はあまりメリットを得ずにいます。

新しいことやこれまでとはひと味違うことを始めたのですから、その当事者がメリットを得るのは当然のことではありますが、一種の独り勝ち状態になってしまうと、応援していた周りの人たちもどこかシラケてきます。「勝手にやればいい」「別にわれわれの助けなんか必要ないさ」と、離れていくのも、時間の問題。

本人が意図しないところで、ハシゴを外れてしまうことになっていきます。
周りの人に先にメリットを与えて、自分自身はそのおこぼれに預かるようにしていくと、「これはよくない。もっと応援しなきゃ」と、よりフォローもプッシュもしてもらえるようになります。結果的には、そのほうがものごとはうまく進みます。

周りの人がまずメリットを得る。そのあとに自分自身もメリットを得る――。それは、周りも自分自身も活かすこと。そういう深謀遠慮は、誰もがカンタンにできることではありません。