「キミしかいないんだよ。なんとか引き受けてくれないかな。頼むよ」……
頼りにされるのは、悪いものではありません。何より「実力がある」「できる」と思われている証拠です。
どこの組織にも、困ったときに頼りにされる人はいます。もしかしたら、あなたもその1人かもしれません。
あなた自身は、頼まれた以上はなんとかしたいはずです。相手から見れば、「使い勝手がいい人」であるのは事実ですが、困っている人を放置するのもあなたらしくありません。
ここは潔く引き受けたいものです。
もっとも、手伝ったがゆえに、自分の仕事が疎かになったら、本末転倒です。それだけは、避けなければなりません。
自分の仕事をきちんとこなしながら、困った相手を助ける――。この二兎を追うには、方法があります。それは、相手にも応分の負担を求めること。
まずは相手から現状を聞き出して、早急に何をするべきか考えます。
具体的な対策を指示したり、あなたも一緒になって実行したりします。
状況が改善したら、お役御免。まだ改善しないようなら、追加の対策を打って状況を改善します。
いずれにせよ、状況が改善するまでは、あなたの仕事はストップしています。その遅れを取り返さなければなりません。今度は、あなたが助けてもらう番です。
自分が抱えている仕事のうち、ほかの人でもできそうなものを割り振って、やってもらいます。一種のバーターです。
あなたも、自分にしかできないことに専念して、遅れを取り返していきます。こうして自分自身も成果を挙げていきます。
困った相手を助けるのは、あなたしかできないことです。あなたはそれをしっかりやりながら、自分の仕事もきちんとこなしていきます。
そんなあなただからこそ、困ったときに頼りにされます。それは仕方ないことですが、自分の仕事が疎かにならないように、相手にも応分の負担を求めていきます。
それは、図々しいことではありません。相手を助けた対価としてきちんと受け取るべきです。両者とも「ギブアンドテイク」になるから、不公平感が残りません。
(朝の独り言⭐️)
今日は、講演会の抄録を書きました。11月講演の抄録ですが、その時には、さらに成長した自分で講演したく思います。