2022.7.22.

土台力が決め手になる、、、

同時期に同じことを始めた人が2人いるとします。10年経ったときに、片方はグーンと伸びたものの、もう一方は低空飛行が続いてサッパリ……。

こうした対照的なケースは、よくあることです。始めた時期に能力的な差がないとすれば、何が両者を分けたのかと言うと、いろいろな原因が考えられます。1つだけかなりの確率で「これが決め手」と言えるものを挙げると、「土台力」です。

土台力のある人は、10年経ってみれば、グーンと伸びて、相当の実力を身につけています。これで終わりではなくて、今後もさらに実力の上昇が見込まれます。

反対に、土台力のない人は、10年経ってもしっかりした実力が身についているのかどうかが怪しいレベル。そのまま続けても、実力が上昇することはなさそうです。

世の中でどちらのほうが多いのかと言うと、おそらく後者。前者は「数えるほどしかいない」と言ったら、言いすぎでしょうか。

土台力とは、文字どおり実力を下支えするものです。公式にすると、こうなります。

「土台力=基礎力×継続力×試行錯誤力」

まずは基礎をしっかり固めることが大前提。それをしっかりやったうえで、トコトン継続していきます。基礎力と継続力である程度の実力が身についてきたら、それをベースにいろいろと試行錯誤していきます。

この試行錯誤は、うまくいかないのが当たり前。むしろ失敗をドンドンしていくべきです。失敗すれば、「こうやると、うまくいかない」「こうやったほうがうまくいく」と分かるので、自分に合ったやり方を見つけて、実力をつけやすくなります。

こうして基礎力、継続力、試行錯誤力をしっかり磨いていくと、ある日を境に実力がグーンと急上昇します。このトレンドに入ると、その後も基礎力、継続力、試行錯誤力を磨いていくことで、どこまでも実力が伸びるようになります。

言葉にするとカンタンすぎますが、並大抵のことではありません。だからこそやり続けた人は、10年も経てば、相当な実力者になっています。

 逆に言うと、土台力がないのは、基礎力、継続力、試行錯誤力のすべてにおいて中途半端だったということ。これでは、実力が伴うはずがありません。

実力をしっかり身につけたいのであれば、持つべきものは、土台力。このことは、すべての人に当てはまります。またこの土台力は、本来、誰でも持てます。

(朝の独り言)
感染者数が過去最大というニュースを目にしました。今さら感染者数を論じても というのもありますが、やはり感染しますと、仕事や職場に負担をかけることにはなります。自宅待機期間がありますから、いろいろと不都合が生じます。いつまでこの戦いが続くのでしょうか。コロナ禍になり、人の生活や価値観が大きな影響を受けたことは間違いありません。円安と共に、コロナが早く落ち着き、安心、安定した生活になることを願います。
中村天風先生の本のカバーが出来ました。公開させて頂きます。