2020.6.10.

土砂降りの中を行く、、、

 あなたがこれから出かけようとする、まさにそのとき……。土砂降りの雨が降ってきました。
「わぁー、大雨が降ってきた。ラッキー」
 この状況でそう思う人は、まずいません。いるとすれば、よほどの変わり者です。
「イヤだなー。出かけたくないな。やめにしようかな」
 こんなふうに思う人がほとんどです。出かけるのをやめたいのは、偽らざる本音。
できるのなら、そうすべきですが、なかにはカンタンにいかないものもあります。
 たとえば、冠婚葬祭。天候にかかわらず、ドタキャンは「NO」です。
「行こうと思ったのですが、雨が土砂降りになってきたので、今日はやめますね。また次の機会にでも」……
こんなふうに気軽に言えるはずがありません。もし言ったら、あまりにも不謹慎。
それこそ槍が降ろうが、必ず行かなければなりません。びしょ濡れになるのは、あなただけではなく、参加者全員が同じです。
 冠婚葬祭であれば、こういう悪条件の中でも必ず出かけます。アンラッキーではありますが、それを言っても何も始まらないし、仕方がないと割り切るべきです。
 それでは、仕事の場合ならアンラッキーかと言うと、そうではありません。むしろ「ラッキー」とさえ言えます。
 もしあなたが営業を職種にしているのであれば、土砂降りの中を行くのは確かにつらいことです。
多くの同業者が「今日は訪問をやめにしよう」と思うに違いないし、訪ねにいくクライアントもオフィスで仕事をしているはずです。
これは、とてもラッキーなことです。クライアントがオフィスにいる確率が高く、なおかつほかに訪れる人もまずいません。
訪問すれば、時間をとって話を聞いてくれる可能性は大です。
土砂降りの中を出かける人は少ない……。こんなラッキーな状況をみすみす逃す手はありません。契約をとれる大きなチャンスです。
それを活かせるかどうかは、もちろん、あなた次第。「大雨が降ってきた。ラッキー」と思って、変わり者と言われても苦にせずに出かけることできるのなら、チャンスをつかめる可能性が高まります。