しっぽがある生き物――。こう聞かれたら、あなたはなんと答えるでしょうか。
イヌやネコ、キツネ。あるいはゾウやキリン、ライオンやチーターといったところかもしれません。龍にもしっぽがあるようです。
これ以外には、意外なものが、しっぽを持っています。それは、「夢」です。
多くの人は気づいていませんが、夢にはしっぽがあります。細く長いしっぽが……。
見たことがある人は少ないので、たまたま目の前にあったとしても、ほとんどがなんら関心を持たずに素通りしてしまいます。むしろ気づく人のほうが少ないです。
「これは一体なんだろう?」
なかには興味本位で手に取る人もいます。
それでもなんだかまったく分からず、素通りしてしまうのが、その大半です。その中の1人か2人くらいは物好きな人がいて、しっぽの正体を探ろうとします。
動物ならしっぽをつかもうとすれば逃げてしまいますが、夢はそんなことはしません。どこにも行かず、ただそこに「ある」だけです。
糸のように細く長い物体の先の先を行こうとしますが、見たことはないので、なかなかその正体は分かりません。相変わらず、その物体は細く長いままです。
かなりの時間が経っていますが、正体を突き止めるまでは戻りたくても戻るわけにもいきません。
「乗りかかった船だ」と思って、得体の知れない細く長い物体の先の先を行こうとします。
そう思ったものの、いつまでもたどり着ける気配がありません。
さすがに「もうやめようかな」と弱気になりかけたところに、不意に何かが現れます。そう、それが、夢です。
しっぽの先の正体を明らかにしようとしてグングン突き進んだら、いつの間にか手に入れるところにまで来ていた……。夢とは、そういうものです。
夢をつかむ人は、最初からそのもの自体を追いかけているのではありません。
夢のしっぽをつかまえて、その先へ先へと進んでいった人です。
しっぽがあるから、追いかけることができます。しっぽをつかもうとしなかったら、まったく見当違いの方向に突っ走ってしまって、自分自身がどこにいるのか分からなくなってしまいます。
残念ながら、そうした「夢の迷子」になってしまった人が、本当に多いのです。
(朝の独り言☆)
今日の帯広は、15度と涼しく過ごしやすい気温でした。今週も動画収録もありますので、そのコンテツについて打ち合わせ!今はネットで場所を問わずできますから、本当に助かります。