「夢は大きいほうがいい」「そんな小さいのは夢ではないよ」……
よくそんなふうに言われがちですが、大小などありません。大きかろうが小さかろうが、同じ夢。
それはその人固有のものなので、第三者がとやかく言う筋合いはありません。
人の数だけ夢があります。またその中身は1人1人異なります。
もし夢を語ることができるとすれば、実現性。実現するのが比較的容易なものと、難しいものとに分けることは、可能です。
だからと言って、難しいもののほうが貴いということはありません。夢というものは、それを叶えようとすること自体が貴いのであって、実現性を問うていくことはまた別次元の話です。
なぜ叶えようとすることに価値があるのかと言うと、それは夢の構成要素を調べれば分かることです。夢というものは、実は「あるもの」でできています。
それは、ズバリ「課題」です。これは、誰の夢にも共通しています。
あなたの夢を分解していくと、クリアすべき課題がたくさんあることが判明します。あの人の夢も、たくさんの課題に分解できます。
実現性が難しい夢とは、課題が山のようにたくさんある状態。反対に、実現性が容易な夢は、課題が少ないということ。
課題そのものに、難易度の違いはありません。夢によって、多いか少ないかの違いがあるだけです。
多い少ないは別にして、課題をクリアしない限り、夢は実現しません。その課題をクリアしようとする姿勢が貴いのであって、だからこそ、人は成長します。
いくつもある課題を1つ1つクリアしていくごとに、夢の実現に近づいていきます。そのすべてをクリアしたときが、夢がかなったとき――。
それがいつになるかは、人によりけり。また夢によりけりです。
たくさんあってクリアするのが大変であっても、1つずつコツコツ取り組んでいれば、当の本人は成長しています。
苦しくつらい日々が続いたとしても、それは夢を実現していく途中で得られる副産物です。
あなたの夢は、どんな課題で形成されていますか。それをクリアするには、どんなことをしていきますか?