起こった出来事をどう解釈するかについては、自分次第。いいほうにも、反対に、悪いほうにもとることができます。
意味をつけているのは、完全に自分です。あなた自身がどう解釈するかによって、その後の展開が大きく変わっていきます。
ある出来事が起こって、周りのすべての人が「これはよくないな」と受け取ったとしても、それが「100%真実」ということではありません。あなた自身が「これはいい兆候」だととらえれば、状況は180度変わってきます。
何も周りの人に合わせる必要はないし、あなたは自分なりのとらえ方をしていけばいいだけです。
多くの人は、「自分がどうとらえるかによって、ものごとは違って見える」ことは分かっています。1つの見方に偏らないように、気をつけてもいます。
とは言え、自分が何かで失敗してしまうと、その見方がカンタンに崩れます。特に準備万端整えて臨んだ仕事や勉強がうまくいかなかったとき、「もうダメだ」「これで終わりだ」と、極端にネガティブな見方をしてしまいます。起こった出来事は、とらえ方次第なのに……。
世の中には、「失敗」なんてものはありません。うまくいかなかったときに「ダメだ」「もう終わりだ」と思ってしまうから、失敗というものが生まれるにすぎません。失敗をつくり出しているのは、ほかならぬ「あなた自身」です。
あなたが精いっぱい取り組んだ仕事や勉強がうまくいかなかったからと言って、それを失敗と決めつけるのは早計です。うまくいかなかったことを改善していけば、少なくとも次は前回よりうまくいきます。
次回もうまくいかなかったとしても、改善をしていけば、さらによくなっていきます。それを続けていけば、いつの日か想定以上にうまくいくようになります。言い換えれば、成功を収めます。
失敗するのは、誰でもイヤなものです。イヤだと思うから、「ダメだ」「もう終わりだ」と結論づけるようになってしまいます。
失敗なんてただのかすり傷――。そう思えば、傷口に絆創膏を張って、「もう1回やろう」とリセットして、次に向けて動き出します。うまくいくまで、何度でもやり続けるようになるものです。