誰もが持っているにもかかわらず、多くの人が発揮できないでいるもの……。こんなふうに聞かれたら、さまざまな答えが出るに違いありませんが、ほぼすべての人が納得してくれる例を挙げると、これになります。
それは、強み。明確に言えることですが、誰もが強みを持っています。
強みを持っていない人など、1人もいません。こう言うと、「私にはありませんよ」と自嘲気味に語る人がいますが、それは気づいていないだけです。
気づかないから、「持っている」と認識できない。あろうことか、「弱みばかり持っている」と、自己否定するようになります。なんとも残念で、悲しいことです。
せっかく持っている強みを活かせずにいる……。残念ながら、このことは多くの人に当てはまります。持っている強みを「宝の持ち腐れ」状態にしています。どうしたら気づくのかを言う前に、「強みとは何か?」について触れておきます。
強みとは、難なくできてしまうこと。当たり前のようにスラスラできてしまうこと。
たとえば、人前で話をする。メモなしでも相手の話を覚えている。地図なしでも初めての場所に行ける……。
このように自分にとってスムーズかつ難なくできるのであれば、それは強みです。誰もが必ず持っているし、探せばいくつも出てくるはずです。
声を大にして言いたいのは、強みはほかの人と比較するものではないこと。実はこれが、気づきにくい最大の原因となっています。
「あの人のほうがうまい」「彼女/彼のほうが一枚上手だ」と、ほかの人と自分を比べてしまうと、持っている強みに気づかないばかりか、その存在を自ら消してしまいます。
否定してしまうから、いつまで経っても気づかない……。多くの人はこういう滑稽なことをしているので、「自分には強みがない」と思い込むことになります。
ほかの人と比べることなく、自分自身がスムーズかつ難なくできるものを探せば、強みは見つかります。見つからない人がいるとすれば、探す気がないだけ。その強みに気づけば、今度は自分自身の活かし方を探すようになります。
強みを活かした仕事/勉強/習いごとをする……。それができると、さらに強みを発揮できるようになります。ほかの強みを見つけることもあるかもしれません。
あなたは今日、強みを見つけたり活かしたりしようとしましたか。宝の持ち腐れをせずにいられましたか?
(朝の独り言☆)
今日は、朝から一日インプラント手術日でした。インプラント手術をしていますと、もちろん知識や技術は大切ですが、それにどれだけの症例をしてきたかの経験も大切と感じています。やはり多くの経験を積み重ねることで、気づくことが沢山あります。人間関係でも本を読んで勉強するのと体験するのでは違うように、すべてどれだけの体験をするかが本当の意味での成長ではないでしょうか。