時代は、常に変わります。その兆候は必ずどこかにありますが、人目に触れるギリギリのところにあるので、気づく人はめったにいません。
気づいた人はそれをうまく取り入れて、一躍、時代の波に乗ります。気づけなかった人は、あとから時代に追いつこうとするか、「そんなものには興味がない」と、一線を画します。
時代の波に乗れた人も、いつもうまくいくわけではありません。乗れるときよりも、むしろ乗なかったときのほうが多いものです。
時代に追いつこうとする人は、いつもあとから必死になってフォローすることになります。それでも「あと出しジャンケン」で、ときにはうまくいくこともあります。
この2つのタイプは、どちらも時代に振り回されています。幸か不幸か、そのことに無自覚です。
時代に乗る/追いつくことばかりを考えているので、常に疲弊しています。また自分というものをあと回しにしています。一生懸命行動している割には、身につくものがありません。
時代と一線を画す人は、自分を優先しています。しかしながら、時代にかかわろうとしないので、いつもポツンとして孤独を強いられます。結果的には、時代に取り残されていきます。
時代とかかわろうとするのは、悪いことではありません。ただ、それに乗ろう/追いつこうとするのが苦しくつらいだけです。それでは時代とどのようにかかわっていけばいいのかと言うと、先を行くこと。
常に時代の先を行く――。そうすれば疲弊することもなければ、孤独になることもありません。
「時代の先を行く」のは、カンタンなことではないですが、決して「できない」ことではありません。
それには、自分自身の成長スピードを時代よりも速くすること。自分自身のほうが速く成長していれば、いつでも時代の先を行くことができます。
日々成長していけば、時代の先を行くことができます。あなたのあとを時代が追うことになります。こうすれば、時代に振り回されたり取り残されたりすることもありません。