2020.12.30.

幸福の絶対値を上げる、、、

山あり谷あり。禍福は糾える縄のごとし。吉凶混合……。
いいことばかりの人生も、反対によくないことばかりの人生もありません。いいこと、よくないことが半分ずつということもなくて、そのほとんどは「可も不可もなし」の日々。
特に「いい」とも「悪い」とも言えない日々が、すべての人の日常です。
このありきたりな日常をどうとらえるかで、人生の幸福度は大きく変わってきます。
可も不可もない日常を「つまらない」「退屈」ではなく、「楽しい」「うれしい」ととらえられるようになると、幸福の絶対値が上がります。
不思議なことに、誰の目にも明らかないいことがそれほど多くなくても、「いいことばかり起きている!」と感じられるようになっていきます。
こう言うと、「それは絶対値を下げているのではないですか?」と反論する人がいそうですが、キッパリ否定します。
幸福の絶対値が上がるからこそ、なんでもないありふれたことが、すごくいいことのように思えてきます。
幸福とは、契約をとったとか結婚したとか子どもが生まれたといった、人生におけるビッグニュースに限るのではありません。ごくふつうのことで形成されています。
いつも行くお惣菜屋でおまけしてもらったとか、来客にお茶を出したら「おいしいです」とホメられたとか、子どもが逆上がりをできるようになったとか、誰の人生にも起こるようなささいなことです。
そんなささいなことに気づいて、「楽しい」「うれしい」と思える人が幸福感を得られる人です。
幸福の絶対値が低いと、日常の中にあるささいな楽しいこと、うれしいことに気づくことができずに見過ごしてしまいます。
幸福を見つけ出すアンテナが四方八方に張り巡らされているから、「いいことばかり起きる」と思えるようになります。
楽しいこと、うれしいことは、可も不可もない日常生活にもたくさんあります。おそらく掘り起こせば、小判がザクザク出てくるくらい埋まっています。
何気ない日常には、ちょっとした楽しさ、ささいなうれしさがあふれています。そのことが分かると、「いいことばかり起きている!」と感じられるはずです。
よくないことばかりが続いたように見える1年も、実はたくさんの楽しいこと、うれしいことが連なっています。
幸福の絶対値を上げていくと、「いいことばかりの1年だった」と自然に思えるようになります。