2022.3.26.

引き算の美学を追求する、、、

足し算と引き算。ビジネスで重要なのはどちらですか?

こんなふうに聞かれたら、ほとんどの人は戸惑うに違いありません。あなたならどちらと答えるでしょうか。

先に答えを言ってしまうと、引き算です。

ビジネスとは引き算――。そう言っても、あながち間違いではありません。その理由はと言うと、「シンプル・イズ・ベスト」だから……。

顧客の求めるもの、あるいは喜ぶものは、いつの時代もシンプルです。そのことを理解している人・企業が発展していくし、つかめない人・企業は時代に取り残されてしまいます。そこには、明確にある美学が存在します。

「これが欲しい」「こういうのがあったらいい」「これをしたい」……

どんな商品・サービスであれ、顧客の求めるものはそう多くはありません。1つの商品・サービスにつき、大体1つか2つ。少ないことはなく、むしろ十分です。

求めるものを満たしていて、なおかつクオリティーも高ければ、顧客は喜んでくれます。提供する側は、求める1つか2つを高品質にして提供するだけでいいです。

顧客が何を求めているのかをリサーチして、優先順位の1番高いものだけを提供する。または優先順位の高い1番目と2番目の両方を提供する。

商品・サービスを提供する側がしなければらないのは、これだけです。まさにシンプル・イズ・ベスト。その意味では、ビジネスをするのは、とてもカンタンです。

現実はどうかと言うと、顧客の求めるものを3つも4つも、場合によっては顧客の求めていないものを5つも6つも揃えて提供しようとしています。「これだけあれば、顧客は喜んでくれるに違いない」と、勝手にカン違いをしています。

これは、提供する側がビジネスを足し算だと思っている証拠です。「あれもこれも」と提供する商品・サービスを増やしていって顧客が喜んでくれればいいですが、実際は逆。多すぎるから、顧客に不評になっています。

顧客の求めるものを提供しようとするなら、「あれもいらない。これもいらない」と、ドンドン減らしていきます。そうしてシンプルに顧客の求めるものだけを提供します。このように引き算していくことで、初めて顧客に喜んでもらえます。

「あれもいらない。これもいらない」と減らしていくさじ加減は、まさに引き算の美学。顧客に受け入れられる人・企業は、いつの時代もその美学を追求しています。

(朝の独り言☆)
よく質問で、何を学ぶと良いですか ということを聞かれます。それは、人それぞれ違いますので 一概には言えませんが、敢えて言えることは、興味や関心があるものを徹底的に深堀して学んでみることは大切な経験だと思います。なんでもそうですが、とことん突き詰めた先に、見えるもの 感じるものはあります。その経験があることで 何をどこまで学ぶべきかの見極めができてきます。是非、<おたく>のような学びをしてみては如何でしょうか。