役に立つことと、役に立ちそうもないこと――。「どちらか1つに絞って実行するように」と言われたら、ほとんどの人が前者を選びます。
どちらを選ぶのかはその人自身が考えることですが、「どうせするのであれば、『役に立つこと』をしたほうがいい」と思うのは、人情です。
その選択を責められるいわれはありませんが、それぞれに一長一短があるのも事実。ここでそれぞれのメリット、デメリットを明らかにしてみます。
役に立つことをするメリットは、リターンを得やすいこと。実践に即した知識・スキルを身につければ、重宝されるし活躍の場が広がるとともに、有形無形のリターンを得られます。
もちろん、デメリットもあります。それは、せっかく身につけた知識やスキルがコモディティ化しやすいこと。
「役に立つから」と、多くの人が身につけたとすると、その知識・スキルはもはや特別なものでなくなります。
多くの人が同じ知識・スキルを身につけたことで、自分だけが役に立つことをするのが難しくなってきます。それは、自分自身がその他大勢に埋没するリスクをはらむこと。
一方の役に立ちそうもないことをするデメリットは、身につけた知識・スキルを活かせるかどうか分からないこと。せっかく身につけたのに、宝の持ち腐れになる可能性は少なくありません。そのリスクは、絶えずつきまといます。
それと矛盾するように聞こえそうですが、メリットは身につけたことが特別な知識・スキルになり得ること。競合相手がいないので、誰もほかに習得していない知識・スキルを持つ唯一無二の人になれます。オンリーワンになるのも、夢ではありません。
もっとも、そうなるには条件があって、それは自分自身で「身につけた知識・スキルの活かし方」をしっかり研究することです。
自分が持つ知識・スキルを必要とする人はどういう人で、どのようにアプローチすれば活用してもらえるのかを調査分析し実行していきます。
ここまでやれば、役に立ちそうもないことを身につけても、引く手あまた。役に立つことを身につけてコモディティ化するより、はるかに大車輪の活躍ができます。
役に立ちそうもないことを身につけるのは、デメリットだらけにあらず。活かし方を知れば、役に立つことを身につけるより、はるかに大きなメリットを得られます。
(朝の独り言☆)
先日、プロボクサー村田諒太選手の世界タイトルマッチが行われました。僕自身も身体づくりの一つとして ボクシングをしていますので、興味を持って観ていました。村田選手の勇気ある戦いには本当に感動しました。
ただ、ゴロフキンの上手さは素人の私から見てもさすがと思う試合。
ですが、この二人から学ぶべき魅力は、人間性だと思います。
戦う相手であっても尊敬の気持ちを持ち、相手への気づかい、配慮も忘れないということです。 最後に多くの人を高いレベルで感動させるには、『人間力』が大切だと思います。