ヒマよりは忙しいほうがいい――。多くの人は、そう思っています。それは、「小人閑居して不善をなす」からではありません。忙しいと、充実感を得られるからです。
この充実感は、まことにくせものです。何をするのであれ、猫の手も借りたいくらいに忙しくしていると、自分が「仕事をしている」「役に立っている」「有益なことをしている」という気持ちになります。
成果が出る・出ないにかかわらず、慌ただしくバタバタしていると、「忙しい自分」に酔いかねません。これはとても危険な兆候です。
食事をゆっくりとる時間もない。睡眠時間を削る。風呂に入らずシャワーだけで済ませる。家族とゆっくり話そうともしない……。
本当はきちんと時間を取ってしなければならない、これらのことも、手短に終わらせてしまいます。
本人は、「忙しいから、仕方ない」と納得していますが、そのダメージは確実に蓄積されます。
充実感があるので、翌日、あるいは2、3日はそれでもなんとかなりますが、1週間も続くと、さすがにスタミナやエネルギーが切れて、成果がまったく出なくなります。
処理速度が落ちて、いくらやっても仕事が終わらない泥沼にはまっていきます。
やらなければいけないことは、どんなに忙しくても必ずしなければなりません。むしろ、忙しいときほど確実に実行するべきです。
食事や睡眠、入浴、家族との団欒は、毎日することなので、忙しくなると2日や3日くらいなら、カンタンに済ませようと思いがちです。
しかしながら、それは削ったり抜いたりしてもいいどうでもいいことではありません。
1日の疲れを取り、明日に向けて英気を養う大事な生活習慣です。大げさに言えば、仕事と同じくらい重要なものです。それらも「仕事の一部」と言ってもいいくらいです。
食事をゆっくり味わう。たっぷり睡眠時間をとる。ゆっくりお風呂に入る。家族と気の置けない話をする。それらは、自分自身を忙しさから解放するものです。
そうしてリラックス&リフレッシュするから、翌日、どんなに忙しくても、テキパキと仕事に取り組んで、成果を出すことができます。
忙しいときほど、ゆっくり食事や入浴、家族団欒をして、たっぷり睡眠をとるようにする。逆説的ですが、これはとても生産的な行動です。
(朝の独り言☆)
最近はスタッフが確実に成長し、とても仕事が充実します。やはり、どんな環境で、誰と仕事するかは、一番重要です。岡山からの患者様も最高の笑顔で帰られました。
毎日が最高に充実するように、頑張ります。