2022.9.25.

意見が異なるから、対話する、、、

 あるテーマについて、さまざまな意見がある――。組織において、この多様性は健全な証拠です。立場を超えて、さまざまな意見が交わされることが、組織の発展には欠かせません。

 あくまでも多様な意見が出るのは、最終的に「こうする」という結論が出るまで。決まったからには、意見の違いを乗り越えて、組織全体が1つにまとまっていきます。

採用された結論とは正反対の意見を持っていても、腹に収めて、結論を尊重し、かつ実行していきます。一種の「呉越同舟」ですが、そうした違いを乗り越えて「一致団結」できるのが、強い組織です。

意見が異なるのは、いろいろな考え方があるということ。トップはそのさまざまな意見の中で「これ!」という1つを採用していきます。

呉越同舟でもいいですが、考え方の違いを乗り越えて、1つになるためにしなければならないことがあります。それは、対話をすること。

「意見が異なるから、話が合わない」ということはありません。また「理解してくれないのだから、話をしてもムダ」ということもないです。

 意見が異なるからこそ、結論が出るまでに対話をするべきです。対話を通じて分かることはいくつもありますが、あえて1つに絞ると、自分の意見の脆弱性です。

自分でも弱点があることは認識しているものの、まったく気づかなかった「盲点」みたいなものもあります。往々にして異なる意見を持っている人のほうが見つけやすく、「あなたの意見には、こういう弱点がある」と指摘してくれます。

これは、逆の立場にも言えることです。

弱点を指摘されるのは、いい気がしないものです。それでも、もしその弱点を改善できれば、意見がブラッシュアップされて、採用の可能性は高まります。その意味では、指摘されるのはありがたいことで、相手に感謝しなければなりません。これも逆の立場でも、同様です。

異なる意見を持つ人との対話は、お互いにブラッシュアップできるということ。組織にそういう風潮があれば、ブラッシュアップが浸透し、全体が成長します。

異なる意見を持つ人を「話にならない」と切り捨ててしまえば、お互いに成長できずに終わってしまいます。それでは自分自身も、また組織自体も衰退する一方です。

(朝の独り言)
今日は、本の次作の打ち合わせでした。タイトル、カバーバランスは完璧で、これしかないという感じです。なかなかそういうことは少ないので、仕上がりが楽しみです。
こうして、たくさんの出版社と10年以上も変わらずに仕事をいただけることは、本当にありがたいことです。特に出版などは、10年以上続けることはなかなか難しいですから。続けていくには 何が大切かと聞かれたら、常に好奇心を持って挑戦と価値観の違いを受け入れる柔軟性かもしれません。