日々の生活のど真ん中にあるべきもの――。それを1つ挙げるとすれば、真っ先に浮かぶのが「感謝」です。
仕事・プライベートを問わず、感謝があるところに問題ナシ。問題は、不安や心配、葛藤や軋轢という言葉に置き換えられるかもしれません。
いずれにせよ、感謝があれば、ネガティブなことは起こりようがありません、感謝あるところには、ポジティブなことばかり起こります。
2019年、あなたにはどれだけの感謝があったでしょうか。その数こそが、あなたの行動の記録であり、証です。
感謝と言うと、何かをしてもらったことに対してするものととらえる人が多そうですが、それは一面的な見方です。
何かをしてもらったことに対する感謝が多いとすれば、決してホメられたことではありません。
残念ながら、それは恥ずべきことです。これが言いすぎなら、「発奮材料」とすべきです。
誰かに助けてもらったり、応援してもらったりするのは、一概に悪いことではありません。
ヘルプや応援をしてもらえるのは、本人に魅力や愛嬌があればこそ。何もなければ、そうしたことさえしてもらえません。
もっとも、限度があります。ヘルプや応援があまりにも多いのは、周りに頼り切っている証拠。それは、本人の成長を阻害する要因になりかねません。
そうした何かをしてもらったことに対する感謝は、ホドホドあるくらいが望ましいです。その倍以上あるべきなのが、誰かを助けたり応援したりしたことで相手からしてもらった感謝。
この相手からしてもらった感謝の数こそが、真の意味での行動の記録であり、証です。2019年、あなたが誰かにされた感謝はどれだけあるでしょうか。2018年より増えていれば、その差があなたが成長した分に相当します。
今年1年、誰かを助けたり応援したりしたことで相手からしてもらった感謝が多ければ多いほど、充実していたということです。
その感謝の1つ1つを噛みしめながら、2019年の幕を下ろしていきます。来年の同じ時期に、今年よりもっと噛みしめる感謝の数が多くなることを願って――。