もしあなたが成果を出したいのなら、それも「大きな成果を出したい」と思っているのなら、耳寄りな話があります。そういう方法はいくつかありますが、その中でもかなり精度の高いものをお話しします。
それは、「かけ算をする」ことです。もっともこれは、4ケタの数字同士をかけ合わせて、答えを出すようなことではありません。計算力はないよりはあるほうがいいですが、成果とは必ずしもリンクしないものです。
ここで言う「かけ算をする」とは、およそ相容れない2つのことを両立させることです。言い換えれば、「一緒にやるのはちょっとムリだろう」と思える2つのことを同時に進行させることです。
たとえば、スピードとクオリティー。どちらかと言うと、この両者は相容れません。
スピードを重視すれば、クオリティーが疎かになりがちです。クオリティーを重視すれば、スピードは二の次になります。
スピードとクオリティーの両方を同時に満たすのが難しいのは、誰もが分かっています。とは言え、決して不可能ではありません。
これまでのやり方を抜本的に見直し、ゼロから新しいプロセスをつくっていって、創意工夫を積み重ねれば、両方を満たすことは可能です。
スピードとクオリティーを満たしたやり方を身につければ、それまでの何倍もの成果を出すことができます。まさに成果が足し算ではなく、かけ算になります。
あるいは苦手なことにやる気を持って取り組むこと。好きなこと、得意なことはやる気満々になりますが、苦手なことを前にすると、途端にトーンダウンしてしまいます。
苦手→やる気が出ない→成果が出ないという負のサイクルに陥りがちです。既存のやり方では、まず成果は出ません。
好きなことをしたあとのやる気が高まっているときに、すぐに苦手なことを始めてしまう。自分は苦手でも得意としている人はいるので、その人と一緒にやる……。
そうしたこれまでとは違うやり方で取り組むと、成果が出るようになります。そうなると、不思議なものでやる気が出るようになり、1人でやっても成果が出るようになります。
まったく相容れないことを組み合わせていく「かけ算」式のやり方を取り入れると、これまでよりももっと成果が出るようになります。これは、誰にも当てはまることです。
(朝の独り言☆)
明日は、いよいよジョイントオペです。手術計画レポートも全員で確認、準備万全です。本気で頑張ります。今回は、京セラから研究開発のスタッフも参加します。色々と立場の違いからのディスカッションも楽しみです。