2019.2.18.

成長したと、あとで分かる、、、

この世に、目に見えないものはたくさんあります。その中でもなかなか気づきにくいものが、「成長」です。

背が伸びた。あるいは体重が増えた……。こうした身体的成長は、ハッキリ目に見えるし、実感があります(後者の場合は必ずしも身体的成長とは言えないかもしれませんが……)。

身体的成長は、短期間で明らかな変化が表れます。成長期なら1週間もあれば、身長が2センチ、3センチ伸びることはザラです。成長期でなくても、食欲旺盛なら1週間で体重が2キロとか3キロ増えることもあり得ます。

それに対して、なかなか気づきにくいのが、人間的(精神的)成長です。これは自分では調べようもないし、周りにいる人もそうカンタンに認識してくれないものです。

1週間で人間的にひと回りもふた回りも大きくなったということは、まずありません。もしそんなに短期間に人間として成長できるのなら、世の中には聖人君子があふれることになります。

現実を見れば、そんな人にはめったにお目にかかれないので、やはりそれだけ難しいということです。

なぜ難しいのかと言うと、ゆっくりじっくり成長していくから。変化が表れるのはかなりの時間を要します。

自分自身が目的や使命を持ちながら、それを実現するために毎日努力を続けることでしか、精神的成長を促す方法はほかにありません。

その変化はなかなか顕在化しないので、ときには「本当に成長しているのだろうか?」と疑心暗鬼になることもあります。

それでも自分を信じで毎日コツコツと努力をしていれば、スピードは遅くとも確実に成長していきます。そのことは間違いなく言えます。

その変化を実感するのは、問題や試練に直面したときです。以前なら及び腰だったそうした試練や問題に逃げずに立ち向かって、なんとか自力で克服したとき――。初めて自分自身が精神的に成長していたことを実感します。

目には見えないので、ときにはもどかしく感じることもありますが、自分自身が努力を続けていれば、必ず精神的成長は実現できます。だいぶあとになりますが、その変化を実感できるのは、やはりうれしいものです。