毎日必ず「得られる」と決まっているわけではない……。そういうものは、たくさんあります。
たとえば、売り上げ。扱っている商品・サービスにもよりますが、「今日は売り上げがゼロだった」ということは不思議でもなんでもありません。
明日も明後日もゼロで、1週間後にようやく2件、3件、売り上げが入ったりすることはままあります。
ほかに挙げるとすれば、「成長」もその1つに該当します。今日100やったからと言って、その日のうちにその分成長することはまずありません。
その100やった分の見返りがいつ出るかは、本当のところ、不明です。
うまくいけば明日のうちに100やった分の成長を目の当たりにするかもしれないし、場合によっては何十年後かにようやくその見返りを得られるかもしれません。
やった分は何日かのちに、カタチとなってハッキリ表れる――。そういう傾向があるのならいいですが、残念ながらそうではありません。
得ようとしなければ、得られない。そうかと言って、何もしなければ、やはり得ることはできない……。
そんな気まぐれなところがあるのも、成長の特徴です。そのことに文句を言ったとしても、何も始まりません。
成長とは、結果です。目的とするのは悪いことではありませんが、いつ手にできるか分からないので、ときとしてつらくなることがあります。
何も「成長できなくてもいい」などと思い詰める必要はありません。
「そのうちにビックリするほど成長するかもね」と、気長に待っているのが、ストレスもなく一番いい状態だと言えます。
少なくとも言えるのは、やるべきことを毎日しっかりやっていれば、必ず得られることです。
ただその日にち、そしてスピードやスケールはまったくと言っていいほど分かりません。
「エッ、これだけ」とガッカリすることもあれば、「スゴイ、こんなに!」と小躍りすることもあります。読みも予測もできないのが、成長です。
なぜなら気まぐれだから……。そうした気まぐれさゆえに、何年、何十年かけても一生懸命追いかけたくなるのかもしれません。