2020.2.7.

成長イメージがないと、選べない、、、

「あー、あれもやりたい。これもやりたい。どれも楽しそう。本当にどれからやったらいいのか分からない」……

 やりたいことがたくさんあるのは、いいことです。好奇心旺盛、またやる気にあふれている証拠。

 すべてを同時にやることはできませんから、1つずつやっていけば、あれもこれもできるようになるものです。その順番を決めるのは、自分自身です。

 何から始めたほうがいいのかは、優先順位づけをしていけば、自ずと判明します。それができれば、もう迷うことはなくなります。

とは言え、この優先順位づけが意外と難しかったりします。たとえば、A、B、Cの3つのやりたいことがあるときに、優先順位が「できない」人は驚くほどたくさんいます。

 こういう人は知識・スキル・経験のいずれもが乏しいのかと言うと、そんなことはありません。それなりのキャリアを持ちながらも、どれから始めていいか分からずにいます。

はたから見ると、「あの人はそんなこともできないのか……」と、ガッカリさせられてしまうほどです。

 この人に乏しいのは、もっと別のことです。念のために言うと、決断力や先見性といったことではありません。

 持つべきなのは、自分自身の成長した姿。「こうなっていたい」という自分自身の理想像と言い換えてもいいです。

 自分の中に具体的な成長イメージがあれば、それに近づくための行動をしたくなります。

やりたいことがたくさんあっても、「これから始めればいい」と、瞬時に選別できます。A、B、Cの3つのやりたいことの中から「よし、Bをやろう」と、選べるものです。

逆に選べないのは、自分の中に成長イメージがない証拠。その代わり、「好き」「楽しい」「カッコイイ」「儲かる」「カンタン」といった、いくつもある尺度や基準の中から選ぼうとするから、決められなくなっていきます。

結局のところ、いつまで経ってもやりたいことをやれずにいます。
やりたいことがありすぎて、選べない……。それは、うれしい悲鳴ではありません。