「今日も実り多い1日だった」
そんなふうに言って、1日を終えられたら素晴らしいことです。できれば毎日そうありたいものです。
「今日はまったく実りがなかった」
1日の終わりにこんなことは決して言いたくないものです。「明日こそは」と挽回を図ろうとしながらも、翌日も同じことを言う人は、少なくありません。
実りの多い人と、まったく実りがない人――。両者の違いは、必ずしもその日の行動にあるのではありません。その違いはゼロではないですが、微々たるものです。
もっと大きな要因は、それまでの蓄積です。何カ月、何週間、何日も前から、コツコツやるべきことに取り組んできた人が、今日という日に、実りを得ることができます。
反対に、何カ月、何週間、何日も前から、やるべきことをきちんとやらず、サボっていたわけではないにしても、全力で取り組んでこなかった人は、今日という日も、実りを得ることができません。それだけのことです。
そもそもわずか1日で得られる実りなどありません。実りとは、人生の蓄積。コツコツ積み上げてきた人だけが手に入れられるものです。
植物の栽培と同じように、長い年月と手間ヒマ、そして愛情をかけて、ようやく収穫できます。もっとも、どんなに手間ヒマをかけたとしても、必ず実りを得られるとは限りません。気象条件によっては、不作になることもあり得ます。それは、人間も同様です。
運不運もあるし、そのときどきの環境や関係性によって、思ったほどの実りが得られないこともあります。それでも何もしなければ、実りを得られないのも事実です。
どれだけ実るか分からないけれども、地道にコツコツ、手間ヒマをかけた人でなければ、手に入れられない――。そういう厳しさをはらみながらも、実りには手間をかければかけただけのものが得られる温かさもあります。
もしあなたが今日、実りを得たとしたら、これまで手間ヒマをかけてきたからです。それだけは、間違いなく言えます。
あなたは今日、何年か先の実りのために、やるべきことをきちんとやりましたか。手間ヒマを十分にかけましたか?
(朝の独り言☆)
週末は、三日間の合宿セミナーです。今回のテキストは、145ページで、ワークや課題もあります。かなり自分と向き合うことになるでしょう。体調万全、気合い入れて望みます。