2022.10.17.

接触頻度を増やしていく、、、

 新しいことを始めようとするとき、特にこれまでやってきたことを全面的に改めてゼロからスタートしようとするときに起こるもの……。それが、「摩擦」です。もちろん、なくなるように努力すべきなのは、言うまでもないことです。

誤解している人は多いですが、新しくやろうとしていることの中身が問題だから、摩擦が起こるのではありません。やろうとすることに異議があるのならば、何度もかつ丁寧に説明すれば、納得してもらえます。

もし中身で反対されてしまうのであれば、「内容がない」というダメ出しをされていることなので、潔く撤回して、もっと内容のあるものを再提出すべきです。それは、摩擦以前のことです。

最大の原因は、これから始めようとする新しいことにどうかかわっていけばいいのか分からないからです。言い換えれば、「不安」が充満しているということ。

「私の立場はどうなる?」「お払い箱になるのか?」「何をすればいいのか?」……

 そんな不安が先に立ってしまうと、新しくやることに共感しにくくなります。始めようとする人たちがそうした不安を解消できないから、摩擦が起こってしまいます。

こうした摩擦は、今も日本のどこかで起きています。もしかしたら、あなたが属する組織でも現在進行形で起こっているかもしれません。

 なくす方法はと言えば、1にも2にも不安を解消すること。これに尽きます。

その意味では、新しいことを始めようとする人は、不安を抱いている人に向き合って解消する「義務」を負っています。可能な限り、1人1人と直接話して、抱えている不安がなくなるようにコミュニケーションしていきます。時間は短くてもいいです。

 1回で不安が解消されないようなら、2回でも3回でもコミュニケーションをしていきます。そうして頻繁に話をしていくと、少しずつ不安が薄れていって、やがてやろうとしていることを全面的に支持してくれるようになるものです(100%ではないです)。それは、接触頻度を増やしたから。

もし組織内で摩擦が起こったとしたら、接触頻度が少ないという証拠です。意識して接触頻度を増やしていったら、起きた摩擦もやがてなくなっていきます。

あなたは今日、摩擦を起こさずにいられましたか。不安を抱えている人との接触頻度を増やしていきましたか?

(朝の独り言)
帯広は、爽やかな気持ち良い気候です。新刊の見本が出来てきています。どれもカバーが良く、凄く満足しています。本は カバーの印象が一番大切です。よくカバーデザインをどれにするか…と迷うのですが、第一印象を一番大切にしています。潜在意識からもインスピレーションが一番良いと思います。ただ毎回、第一印象でビビッと感じる訳でありませんが、今月発売する2冊の新刊は、どちらもひと目でこれで となりました。