2020.4.24.

最初の決断にとらわれない、、、

 何かをしようとするとき、往々にしてある判断基準に従って、YESかNOか、またはAかBかを決定します。その判断基準は常識とかルール、これまでの慣習や成功体験といったものになりがちです。
その判断基準に沿って、YESとかAという決断をしたのに、うまくいかなかったとき。対応は、大まかに3つに分かれます。
1つ目が、やり方を改める。あくまでもYESやAという決断を変えずに、新たな方法を模索します。決断したのにやり方がよくなくて、なかなかうまくいかないことは、よくあることです。
この場合、うまくいくまでやり方を模索し続けることになります。その方法が見つからないと、負のスパイラルに突入することも「なきにしもあらず」です。
2つ目が、逆を行く。YESやAという決断をしてうまくいかないのだからと、NOやBを選択することになります。まさに180度の方向転換。
うまくいけば賭けに勝ったことになりますが、うまくいかなければ被害はいっそう大きくなります。一か八かの方向転換は、あまりにもリスクが大きすぎます。
3つ目が、YESでもNOでもない、AでもBでもない決断をする。判断基準にとらわれないで、そのときどきにおいて最適な決断をします。
YESでもNOでもない決断は、中止とか一時撤退。AでもBでもない決断は、Cとか、まったく想定外のXとかを選択することになります。
最初の決断がうまくいかないときに、一番傷が浅くて済み、なおかつ起死回生につながりそうなのが、最後の判断です。最初の判断にとらわれずに、ゼロベースで思考しています。
人が何かをしようとするとき、どうしてもその最初の決断にとらわれがちです。それは、「うまくいく/うまくいかない」の両面において言えることです。
とらわれてしまうと、その思考の埒外に行くことはできません。あくまでもその思考に則った行動しかなくなります。とらわれが、ときに思考、行動の変更を妨げます。
うまくいっているときはもちろん、うまくいっていないときはなおさら、とらわれのない判断をしたいものです。
とらわれがある限り、思考や行動はドンドン狭くなっていきます。あとから取り返しのつかないことになってしまいます。