同じ時間と手間をかけたとしても、成果が出るものもあれば、出ないものもあります。すべてにおいて成果が出るというものではないので、ある意味では、それは自然なことです。
成果が「出る/出ない」の差……。それが何に起因するのかを考えるのは、興味深いことです。
適性のある/なし……。もちろん、それは大いに関係します。適性があるほうがないより成果が出るのは、当然です。
好きか嫌いか……。これは関係があるようでいて、意外とそうでもありません。「好きのほうが成果は出やすい」と思っている人が多いだけです。
好きなら、必ず成果が出せるかというと、そこは微妙です。むしろ好きだから、成果が出なくても続けてしまうという側面もあります。
嫌いだけど、やってみたら「成果が出た」ということもあり得ます。この場合は、食わず嫌いだったということ。
楽しいか楽しくないか……。実は、これが一番成果に直結します。
楽しんでやれば、成果は出やすくなります。反対に、楽しくなければ、成果が出にくくなります。
楽しさは、適性より成果に大きく影響します。このことは、多くの人が見落としていることです。
適性は、あくまでも「それをやると、うまくいく」ポテンシャルを持っているということ。確かに適性があるほうが、うまくいく可能性が高いですが、それでもやり続けるかどうかはまた別の話です。
適性があっても、続けなければうまくなりません。また成果を出すのも難しくなります。現実は、適性があるだけで、なんとかなるほど甘くできていないものです。
楽しさがあると、集中できます。またうまくいかないことがあっても、続けられます。
適性がなくても、好きでなくても、「やっていて楽しい」と思えれば、トコトンやるようになって、いつの間にか成果が上がっているという状態になっていきます。
やっていて楽しいから、成果を出すことができます。成果を出すのに最も必要なものは、楽しさ――。そう言っても、過言ではありません。