2018.4.5.

権力と影響力は違う、、、

何かを成し遂げようとするとき、「人を動かす」必要がありますが、それはカンタンなことではありません。人を動かす代表的なものは、「権力」と「影響力」です。

権力はしかるべき地位や役職に就くと、誰もが持てるようになります。

この話をすると、「私には関係ありませんよ」と無関心を決め込む人がいますが、権力と無縁の人はいません。自分自身が持たなくても、あなたが行使される側にいるからです。

組織の中にいれば、最大の権力を持つのは、言わずもがな、トップです。それに比べると小さいですが、現場のチームリーダーと呼ばれる人も持っています。

それはトップの何十分の一の規模ですが、現場の人たちを制御統率するのには十分です。

本来、権力は、その人自身ではなく、あくまでも地位や役職に付随するものです。

ときにその絶大な力を目の当たりにすると、自分自身が全能であるかのように錯覚してしまいます。これが、ハラスメントの要因です。

持っている人がしっかり権力の性質を認識していないと、誤った方向に人を動かすことになります。そう、それは「諸刃の剣」です。

もう1つの影響力は、地位や役職に「就いている・いない」にかかわらず発生します。ただし、これを持っている人はごく少数です。

影響力が発生するのは、ある人が理想を掲げ、それに向かって行動しているときです。その意味では、影響力はその人自身に付随します。

その理想が崇高かつ普遍的あればあるほど、影響力は大きくなります。多くの人を動かすことになります。

権力と影響力は、違います。

権力は地位や役職に就いた途端、持つことができます。一方、影響力は理想を掲げ実現に向けて行動しない限り、持つことができません。

権力が持てるのは、その人が生きている間だけです。これに対し、影響力はその人がこの世を去ってもなお、維持拡大することが可能です。

影響力には、何十年、数百年にもわたってその理想が語り継がれるという側面があります。その代表的人物が、マザー・テレサであり、キング牧師です。

権力で人を動かすことはできますが、面従腹背になりがちです。正しく使わないと、多くの人を不幸にしてしまいます。

影響力で人を動かすのは難しいですが、それができればものごとは一気に実現に向けて加速します。その人自身が理想を持ち続けていれば、多くの人がついてきます。

(朝の独り言⭐︎
今日は、コンサルタントが来院しての各部門責任者とのミーティングでした。定期的なミーティングは、改善と新たな成長への課題が明確化し、素晴らしい時間です。常に成長あるのみです!