スプリット――。これは、メジャーリーグ、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手がピッチャーとしてバッターを打ち取る「決め球」です。
スプリットはストレートと同じフォームで放られるので見極めが難しく、しっかり投げると、かなりの確率でバッターを打ち取ることができます。
決め球はピッチャーが絶対の自信を持って投げる球なので、必然的にピンチで投げることが多くなります。
バッターにすれば、チャンス(大谷翔平選手にとってはピンチ)で「一発打ってやる」と鼻息荒く打席に入ることになりますが「ストレートだ」と思ってバットを振ったところ、「スプリットだ」と気づいたときには内野ゴロになったり空振りしたりして、ときすでに遅し。
大谷翔平選手は、こうしてホームランを連発するバッターを抑えていきます。ピンチでも三振を取れるのが、このスプリットです。
大谷翔平選手の場合、160キロを超えるストレートはもちろん、ほかにもスライダーという決め球があります。もし決め球がないピッチャーなら、バッターもカンタンに打ち崩せます。その意味では、決め球のある/なしは、ピッチャーにとっては死活問題になります。
「長く第一線で活躍しよう」と思うのなら、決め球をいくつも持つ必要があります。その決め球の習得が、一流のピッチャーになれるかどうかの境目になります。
このことは、野球やほかのスポーツだけに当てはまることではありません。ビジネスやプライベートを問わず、人生全般に言えることです。
人生における決め球とは、自分の得意なパターンに持ち込めたり、ピンチに陥っても乗り切ったりできる知識・スキル・経験です。3つのうちどれか1つでも、あるいは複合化したものでもいいです。
ある人にとって、それは「プレゼン力」かもしれません。別の人にとっては、専門分野におけるニッチな知識かもしれないし、決断力という人もいそうです。
自分にとっての決め球があれば、何があっても、どんなことが起こっても、慌てたり迷ったりしなくなります。ピンチでも自分の力を100%出すことに集中できます。
自分にとってのここ1番の決め球――。最低1つ、できれば複数持てるようにしたいものです。
(朝の独り言☆)
今日の北京オリンピックは 男子フィギュアが行われましたが、羽生結弦選手がまさかの8位… 4回転のところを1回転だったらしく、なんでも氷の穴にはまったということでした。本当に何が起きるか分からないですね。明後日のフリーにはいつもの羽生選手の演技のように気持ちを切り替えて頑張ってもらいたいです。そんな中、高校生の鍵山選手や 前回銀メダルの宇野選手は本当に素晴らしい演技でした。
又、日本の新型コロナ感染拡大はまだ止まることなく、米国務省は日本への渡航中止勧告を出しました。日本はワクチン接種も遅れていますし、三回目は接種しない人も多いように思います。早く落ち着くことを願うばかりです。