人生でも仕事でも、「成果を出そう」と思ったら点を線にしていくことを考えるべきです。あまりにも当たり前すぎますが、逆にそれゆえにこのことが見過ごされている気がします。
点を線にするのは、時間がかかります。一朝一夕にできることではありません。
またそれは、何もせずに勝手にできてしまうものでもないです。誰かがあなたの代わりにやってくれるということもありません。
点を打つのは、あなた自身。まずはどこかの地点に1つ点を打っていきます。
その場所も、どこでもいいわけではありません。あなたの目指すものに近いところを選んだほうがいいに決まっています。
場所を選んだら、あとは打ち続けるだけかと言うと、それでは不十分。
次にするのは、方向性の確認。目指すべきところに向かって、真っすぐ一直線になるようにチェックします。
もし方向性の確認もしないまま点を打ち続けたら、正反対のところに行ってしまう可能性もあります。それは、あまりにも悲しすぎる徒労です。
目的とするところに向かって、点を打っていく――。これをひたすらやり続けていきます。
始めた当初は、点がたくさんあるだけで、「線になっている」実感は少ないものです。「このまま続けても大丈夫なのかな?」と、疑心暗鬼になることもあります。
それでも続けていると、確かにハッキリとした線になっていきます。それに気づくのは、自分自身ではありません。なぜなら自分では見えないから……。
教えてくれるのは、あなたの行動を見続けていた周りにいる人や陰から見守っていた人。その人たちが、「ちゃんと線になっているよ」と、指摘してくれます。1人がそう言うだけなら、「本当かな?」と、半信半疑になりますが、何人もの人が異口同音に語るので、ようやく「どうやら本当のようだ」と、手応えを感じます。
こうして点を打っていくと、それまでの1つ1つが見事な線になっていきます。
最初から線が存在していたのではありません。
点は打ち続けるから、線になります。自分自身の後ろに「線」ができているとすれば、あなたが点を打ち続けたからです。