「次はイケるよ」「機が熟してきた」「そろそろ花開くよ」……
多くの人に実力を認められ期待されながらも、なかなか１位になれないでくすぶっている人がいます。
いわゆる「無冠の帝王」です。もしかしたら、あなたもその１人かもしれません。
無冠の帝王は、確かな実力を持っています。そのことに異論を唱える人はいません。
足りないのは、名実をともにする結果です。本人にも結果を出せないことに対しては、忸怩たる思いがあります。
結果が出ないのは、「ツキがない」「巡り合わせが悪い」からだと、多くの人は思っていますが、そんなことはありません。その理由は、ただ１つです。
本人が、結果を求めていない……。これは、逆説的真実です。
口では「次こそは絶対に１位になる」と言っていますが、実は２位や３位という環境に満足し切っています。今以上の結果が出ることを求めてはいません。
周りの人は、自分のことを認めてくれているし、期待もしてくれています。そういうチヤホヤされた状態は、とても心地いいものです。「２位や３位で十分」と思ってしまっても、おかしくはありません。
「１位を目指すのはしんどいし、今のままでいい」
それは、偽らざる本音です。そう思ったとしても、誰もこの人を責められません。
ただし、そういう気持ちでいたら、ツケは必ず回ってきます。新しくやって来た人は、虎視眈々とその座を狙っています。
追い越そうと必死になっている人と、「もうこれで十分」と思っている人では、どちらに勝算があるかと言えば、答えるまでもありません。その座を追われる日は、すぐそこに迫っています。
無冠の帝王でいるのは、悪いことではありません。実力はあるとは言え、やはり「無冠」なのは事実です。
何がなんでも１位でなければならないということはないですが、この人は自分の可能性をセーブしています。自分で「１位でなくてもいい」と限界を設定しています。
少なくとも、これだけは言えます。成長を放棄しているから、無冠のままなのです。自分の限界を突破するほど成長していけば、自ずと無冠の帝王を返上することは可能です。
（朝の独り言☆）
今日は、午後から打ち合わせでした。今後の企画やセミナーについて話し、久しぶりに夕食しながら語り合いました。たまには、語り合うのも良いものですね！
