2019.4.1.

甘えは停滞を生む、、、

「あなたは、甘えたがりですか?」
いきなりこんなことを聞かれたら、怪訝な表情をする人が多そうです。

なかには「私はなんでも自分でやっています」と激昂する人もいるかもしれません。

それは、ご同慶の至りです。とは言うものの、私はあなたが他人に甘えているかどうかを聞いてはいません。

あなたが他人に対して甘えているとすれば、よくはないことです。いい大人ともなれば、そういう人は少ないものです。

私が甘えているかどうか問うている対象は、他人のことではありません。それでは誰かと言えば、残されたのは、ただ1人。そう、あなたをおいてほかにはいません。

あなたが甘えているのは、自分自身。こう言うと、どんな反応をしますか。ギクッとしますか、それともピンと来ないでしょうか……。

やろうと思ったこと、あるいはやらなければならないことを先延ばしにする。あるいはやめてしまう……。

よほど深い事情がない限り、こういうことをするのが、自分に甘える人です。こう説明すると、胸にグサッと刺さった人が多いのではないでしょうか。

「あとでいいや」「ムリしてやらなくてもいいや」「もっと考えてからにしよう」……

仕事の業務なら、先延ばししたり、やらないでいたりすれば、上司やクライアントから注意やクレームが入ります。それは、当然です。

あなたがやるべきことをやっていないのですから……。

幸か不幸か、自分自身のことになると、先延ばししたり、やらないでいたりしても、注意したりクレームを言ったりする人は1人もいません。

それができるのは、自分自身。
言ってくれる人がいないから、自分のことになると、つい甘くなりがちです。よほど克己心が強い人でなければ、そうなってしまいます。

自分自身に甘えている……。気づかないうちにそうなっている人は、実は少なくありません。

甘えは、停滞を生みます。もう1度聞くことにします。
「あなたは、甘えたがりですか?」