「その話、初めて聞きました。おかげで目からウロコがポロポロ落ちました!」……
こんなふうに言う人をよく見かけます。それ自体は、自分が知らなかったことを理解できた、あるいは新しい価値観に触れたことの証です。
自分自身がひと皮むけたことなので、悪いことではないです。
言うほうは、自分の不明を恥じていますが、別に引け目を感じることもありません。
目からウロコがポロポロ落ちても、堂々としているべきです。もっとも、言われたほうは「そうですか……」と苦笑せざるを得ませんが、役に立てたこと自体は素直に喜んでします。
なぜポロポロ落ちるほど目にウロコがたくさんついてしまうのかと言うと、自分のものの見方が偏っているからです。
自分の興味があることしか見ていない、もしくは未知の価値観に興味を持とうとか触れようとはしていません。
厳しい言い方をすれば、「視野狭窄」になっています。こう言うと、納得してくれるのではないでしょうか。
つきすぎてしまったウロコがポロポロ落ちるのは、視野がグーンと広がることです。これまで知らなかったことを理解でき、未知の価値観に触れられるのですから、いいことなのです。
それまでの自分からほんの少しであっても成長しています。恥じることなどありません。
どんなに博識で教養がある人であっても、世の中には知らないこと、触れたことのない価値観はたくさん存在します。生きている間にそのすべてを網羅するのは、どんな人でも不可能です。
その意味では、量は別として、どんな人の目にも「ウロコがつきやすい」と言えます。知らないうちにウロコがたくさんついてしまうのですから、自分から積極的に落としていくべきです。むしろドンドン落とさなければなりません。
目からウロコがポロポロ落ちるのは、視野が広がって成長している証拠。大いに喜ぶべきことです。
あなたは今日、目からウロコがたくさん落ちましたか。視野が広がって、ものの見方が偏らなくなりましたか?