人は、目に見えるものだけを追いがちです。目に見えるものは、どこにあるのか分かるし、見つけやすいものだからでもあります。
目に見えるものとは、たとえば、お金やポスト、実績、記録など。言い換えれば、ステータス。そのステータスは、誰もが「スゴイ!」と分かるもの。会った瞬間に、その人が持っているかどうかが分かります。
またそのステータスを手に入れた人が、どれだけのパワーを持っているのかも分かります。見えるものの多くは、パワーとリンクします。その意味では、自分自身を「スゴイ!」と思わせることも可能。目に見えるものには、「見栄」が含まれています。
こう言うと、目に見えるものを追うのが「よくない」と思う人もいそうですが、別に否定はしていません。
目に見えるものを手に入れることで実現できることがあるのは事実です。たとえば、大企業で自分のやりたいビジネスを展開するには、それなりのポストに就かなければ実現できないのも、通説です。
だからと言って、肯定もしません。なぜなら目に見えるものを追い続けるのは虚しいから……。追っている人も、いずれそのことに気づきます。
代わりに追い続けるものがあるとすれば、目に見えないもの。こちらは生涯、追い続けることができます。途中で虚しくなることもないし、むしろ充実してきます。
目に見えないものとは、信用や、人柄、将来性、実行力など。会った瞬間には、目の前の人が持っているかどうかは、見当がつきかねます。
名刺をもらったときに、なんのポストにも就いていないことを確認して、「この人は大したことはないな」と判断するのは、あまりにも短絡すぎます。この人が、将来性も実行力も持っているかもしれないのですから……。
目に見えないものがどこにあるのか、そもそもなんであるのかを理解していない人はたくさんいます。
そういう人は目に見えるものだけを追っているうちに、競争を強いられて、疲弊していきます。虚しい人生を送る可能性が、大です。
目に見えないものは、見つけるのも持つのも難しいのは事実です。それでもこちらを追うほうが人生は充実するし、競争とは無縁でストレス知らず。
追うのであれば、人生を充実させる目に見えないもの――。目に見えないものを追っている人は、この真実を実感しています。
アメリカでは、早くもハローウィンモードらしいです。