「そこに山(エベレスト)があるからだ」
これは、「あなたはなぜエベレストに登りたいのか?」と聞かれたときの、登山家ジョージ・マロリーの言葉です。目の前にあるから登るというのは、実にシンプルな答えです。
行動するときの理由は、たくさんあります。と言うより、たくさん考えられます。
「成功したいから」「お金を儲けたいから」「いい暮らしをしたいから」……
そういう理由で行動したとしても、なんの問題もありません。もっとも、理由いかんで「うまくいく・うまくいかなない」が決まるわけではないです。
成否が決まるのは、行動の質と量。それをどれだけ高めて、なおかつ継続できるかどうかによって、うまくいくかいかないかが決まっていきます。
その意味では、行動するのに「理由なんかいらない」とも言えます。むしろ理由を見つけようとすると、行動を躊躇することになりがちです。
目の前にあるから、取り組む。そのくらいのほうが、すぐに行動できます。
「そこにあるから、登る」という姿勢は、特に難しいことに取り組むときに有効です。目の前にそびえることがとても難しいとき、多くの人は尻込みしがちです。
アタマの中で「難しい→できない」という変換をしてしまって、本当はやりたいのに、行動に移さなくなります。ただ「難しい」とう理由だけで……。
「難しいから、やらない」という選択をするのは、本人の自由です。とは言え、それを選んでいる限り、いつまで経ってもできるようにはなりません。
目の前にあることは、ずっと難しいままです。その難しいことに手を出さないで生涯を終えるとすれば、なんとも残念なことです。
「そこにあるから、登る」と言って、すぐに取り組んでも、難しいことである以上、なかなか思うようにはいきません。うまくいかないことが、ずっと続きます。
それでも、やっていくうちに自分の力も少しずつついてきて、「難しい」と感じなくなります。行動の質と量を高めて継続していけば、いつしかその難しいこともクリアできてしまうかもしれません。
そこに山(エベレスト)があるから、登る――。この姿勢は、どんなことをするにも、有効です。
(朝の独り言⭐︎)
今日も遠くから患者様が来て下さいました。片道4時間以上ですから、ありがたいです。昨日、新聞の取材記事が掲載されました。