2020.2.2.

目の前にあるものをパッとつかんでみる、、、

新しいもの。よく知らないもの。なんだか分からないもの……。そういうものが目の前にあるとき、「なんだろう?」とパッとつかみにいく人と、「別に興味はないね」とスルーしてしまう人……。大まかに言えば、世の中はこの2つのタイプに分けることができます。

パッとつかみにいく人は、別の言葉で言えば、好奇心旺盛。目の前で起こっていることがなんであるのかを確かめずにはいられないタイプです。

実際にパッとつかみにいったとしても、それが本当に素晴らしいかどうかは分かりません。確率的に言えば、素晴らしいものである可能性は低いです。

たとえ箸にも棒にかからないものであったとしても、「なんだ、こんなことか」とガッカリすることはありません。

新しい、よく知らない、なんだか分からないものを理解できたことを「ラッキーだ」と、とらえます。遭遇できたこと自体を楽しんでいます。

ほとんどがどうでもいいものだったとしても、何回に1回か、あるいは何十回に1回かは、素晴らしいものに遭遇することがあります。そのときは「ラッキーだ!」と、大喜びします。

そうした素晴らしいものに遭遇することができたのは、決して偶然ではありません。むしろ必然と言うべきです。

なぜなら素晴らしいかそうでないかにかかわらず、目の前にある新しい、よく知らない、なんだか分からないものに対して、いつでも「なんだろう?」と、好奇心を示していたから……。もっともらしく言えば、常に好奇心旺盛でいるから、遅かれ早かれ、素晴らしいものに遭遇する運命にあったということです。

このことは、人生全般について言えます。よほどの達人でない限り、人・モノ・コトのすべては、実際に接してみなければ、素晴らしいかそうでないかは分からないものです。

好き嫌いやソントク、あるいは手間ヒマなどを基準にしていると、本当は目の前に素晴らしいものがあるにもかかわらず、「別に興味はないね」とスルーしがちです。

こういう人はあとからそれが素晴らしいものだと分かると、「なんで飛びつかなかったなんだろう?」と地団駄を踏むことになります。そうなってしまったのは、本人がたんに好奇心を示さなかっただけにもかかわらず……。

素晴らしい人・モノ・コトに遭遇する人は、目の前にある得体の知れない何かをパッとつかみにいける人です。好奇心旺盛な人が、いつでも素晴らしいものを手に入れています。