2019.9.18.

相手にソンをさせない、、、

ビジネスの現場で本当はしてはいけないのに、当たり前のように行っていることがあります。その1つが、値切り

「もうちょっとまけてもらえませんか?」「カンベンしてくださいよ。困ったな。それでは、このくらいでどうでしょうか。これ以上はもうムリです」「おお、いいですね。それでいきましょう!」……

こんなふうに仕入れを1円でも安くしてもらう交渉は、日常茶飯事。あなた自身、値切ったことも、反対に値切られたこともあるかもしれません。

値切りは、よくないことです。それは、自分がされるほうであっても、またするほうであっても同様です。

「こちらが値切る分にはいいのでは?」と思う人もいそうですが、それは明らかな思慮不足。重ねて言いますが、一切するべきではありません。

値切りとは、相手の利益を減らすこと。優越的地位の濫用になりかねません。

こちらが値切りを強要すれば、相手が利益を減らすことになります。確かにこちらはトクをしますが、それは一時的なもの。

相手が苦境に陥って取引できなくなれば、困るのはこちらです。なんとか取引してくれるところを見つけたとしても、値切られてまで付き合ってくれるかどうかも分かりません。長い目で見れば、誰もトクをしないのが、値切りです

そもそも信頼関係を築いていれば、相手も適正な価格で取引してくれます。暴利をむさぼることなどあり得ません。

そんなことをしたら、誰も取引してくれなくなって、結局、自分が苦境に陥ってしまいます。

どちらかが暴利をむさぼるのでもなく、お互いがソンをしないように適正な儲けが出るようにする――。これが、本来のビジネスです。

そこに、値切りをする必要性はまったくありません。お互いが利益を得るのですから、長期的な関係を築くことにつながります。それは、ビジネスがうまくいく秘訣でもあります。

もし値切りを要求するようになったら、自分のビジネスがうまく回らなくなっている兆候かもしれません。どこかしら「炭鉱のカナリア」のような一面があります。

するのもされるのも、NG。それが、値切りです。